ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

ページ
11/92

このページは ファッション業界お仕事ブック の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ファッション業界お仕事ブック

About oomaruRelat ionship Wor kmate_ 3 Wor kmate_1 sei sakusho 2, incWorkmate_ 221新しい環境の中失敗を積み重ねて自分の力に。 石山あゆみさんは主にニューヨークのクライアントに向けたプロトタイプ・サンプル(試作品)の縫製を担当している。 ニューヨークでは一番初めにつくるサンプルであるプロトタイプ・サンプルには、細かい縫製指示書がないため、糸や芯地、ステッチの針目等の細かい部分までチームで検討しながら慎重に進めている。また、使用する生地によっては必要に応じてパターンの修正や仕様の変更を行うこともあるという。 7歳の時に祖母から裁縫を教わったのをきっかけに縫うことが好きになり、中学生の頃から自分の服を縫っていたという石山さん。文化服装学院在学中はパタンナーを目指していた。しかし就職活動を通じて企業のパタンナーの仕事を知るうちに、想像していたものと違うと感じるようになったという。そんな時、縫製に関する特別講義を受けたことから縫製業務に興味を持ち、都内の縫製工場に就職し、そこで石山さんは徹底した品質管理を学んだ。今ではそれが服をつくる上での基準となり、仕事への意識の高さにつながっているという。 石山さんがニューヨークへ来て最初に驚いたことは、ものをつくる土台が整っていないことだった。ボタンホール業者が上手にボタンホールを開けてくれない、糸調子が悪い、ファスナーをカットに出したらジャストの長さに仕上がらない、などということは日常茶飯事。資材や道具の品ぞろえも乏しく、あっても質が悪い……。そんな環境で工夫をしながら仕事をしている。 自分では「成功談はほとんどありません。失敗談は100万回分あります」と語る石山さん。しかし「すべての失敗の積み重ねが今の私をつくっています」と話してくれた。 やりがいを感じるのは、自分が縫った服を着た人が喜んでいる姿を見る時だという。「服作りは自己満足ではなく、着た人や手に取った人が、喜んだり感動したりして初めて成り立つものだと思います」。縫製石山あゆみPROFILE いしやまあゆみ / アパレル技術科卒業。1983年、宮城県生まれ。国内の縫製工場に勤務後、2013年oomaruseisakusho 2, inc入社。主にNYのクライアントに向けたサンプル縫製を担当。oomaru sei sakusho 2, incWorkmate: O2ニューヨークはエネルギッシュな人がたくさん!1. 日本製の道具を使うことが多い。 2. 試行錯誤しながらの縫製作業。ニューヨークはハイテクの街だと思い込んでいた石山さん。意外にも古くて味のある街並みが至るところにあり、ブラブラ散歩するだけでも楽しい。ブラウンストーンの街並みMy New York Topic!09 Bunka Fashion Col lege / oomaru sei sakusho 2, inc