ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

3卒業してからも文化服装学院の図書館に通っているという今崎さん。「幅広いジャンルの本が常備されているので、デザインの参考となる資料を探しによく利用しています」。資料をイメージの参考に今の東京を伝えるモードなブランドを目指して。 2012年にブランド、プラスチックトーキョーをスタートさせた今崎契助さん。2016年にはDHL デザイナーアワード、毎日ファッション大賞の新人賞・資生堂奨励賞と立て続けに受賞し、その確かな実力が話題を呼んでいる。 小学生の頃から自分で洋服を買いに行くことが好きで、高校生になるとおのずとファッション関係の仕事に興味を持ち始めた。「デザイナーを志望していたわけではなく、ただ漠然と洋服に携わる仕事がしたいと思って、ファッションビジネス科に入学しました。流通のことを学びながら授業でミシンを使っていくうちに、『商材を自分で作れたら……』と思うようになり、卒業後にもう一度服装科に入学しました。その後、文化ファッション大学院大学ができ、その1期生としてさらに2年間通ったので、計6年間ファッション漬けの学生生活を過ごしました」。 今崎さんがブランドを立ち上げたのは大学院大学の卒業制作がきっかけだという。「友人と共にグラフィックTシャツをメインとした作品をつくりました。そのビジュアルブックを大きい書店などに置いてもらっていた時、当時新宿にあったセレクトショップ、キャンディーのバイヤーの目に留まり、展示販売をしてみないかと声をかけていただいたんです」。その後、ブランドを続けていきたいという気持ちがありつつも、生産が追いつかず活動を一旦休止することに。卒業後はアパレル会社に4年ほど勤務し、ものづくりの基礎を習得してブランドを再始動した。「デザインしたものをどうやって量産し、どう売り出していくのかなど、生産のプロセスを実際に経験したことで、自分がイメージしていたブランド展開を行うことができるようになりました」。 今後の目標は、東京を代表するブランドになって海外へ進出していくこと。 「流行や文化など、目まぐるしく移り変わる等身大の〝東京?を伝えられるブランドにしていきたいです」。11.「SCRAMBLE」をテーマにした2016-17年秋冬コレクション。 2. テーマと予算を決めてから生地や色などを箇条書きにし、デザインしていく。 3. 副資材や生地見本を確認しながら全体像をイメージする。2デザイン画は独特の手順で最後に描くPROFILE :PLASTICTOKYOBRAND :今崎契助NAME :プラスチックトーキョー / さまざまな物事が混在する、現代の東京を強く意識したデザインが特徴的なユニセックスブランド。あらゆる物質や情報がデータ化されるなか、衣服の物質性にフォーカスし、視覚に訴えかけるグラフィックアイテムを展開する。いまざきけいすけ / ファッションビジネス科、服装科卒業。1983年、京都府生まれ。2008年、文化ファッション大学院大学を卒業後、アパレル会社勤務を経て、現在に至る。Create 05デザイナーMY GOODS31 1. Create Bunka Fashion College