ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

ページ
40/92

このページは ファッション業界お仕事ブック の電子ブックに掲載されている40ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ファッション業界お仕事ブック

PROFILE :ジュン アシダCOMPANY :塚越香里NAME :ジュン アシダ/日本を代表するメゾン。デザイナーの芦田 淳が手がけるブランド、ジュン アシダ、芦田多恵のブランド、タエアシダ、ミス アシダを通じて、創業以来50年以上にわたり、ハイグレードなプレタポルテを手がけている。つかごしかおり/ 服飾専攻科オートクチュール専攻卒業。1983年、千葉県生まれ。2005年、株式会社ジュン アシダ入社。上級技術者としてカジュアルからフォーマルまで、さまざまな縫製を担当している。Create 12縫製世界トップレベルの縫製技術で高品質なものづくり。 1963年のメゾン創立以来、皇室や各国大使など、日本のプレタポルテ(高級既製服)を先導してきたジュン アシダ。東京・代官山にある本社に自社アトリエを構え、オートクチュールにも使用される高品質な輸入生地を使用し、パタンナー、縫製技術者がデザイナーと緊密なコミュニケーションをとりながら服づくりをしている。 入社12年目の塚越香里さんは、縫製職30名のなかでも中堅の立場だ。高校時代から家政科で服づくりを学び、文化服装学院ではオートクチュールを専攻。卒業後は、丁寧なものづくりができる会社で働きたいと思い、ジュン アシダに入社した。 アトリエでは主にコレクション作品や商品化前のサンプル縫製、顧客からの注文品の製作などを行っている。塚越さんはエレガントなジュンアシダ、トレンドコンシャスなタエアシダのコレクションラインをはじめ、幅広いアイテムの製作に携わっている。「デザイン画を見たり生地に触れたりすることで、デザイナーの意図していることが私たちにも伝わってきます。どうしたらより美しいラインになるかなど、みんなで試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいます」。 塚越さんが一番やりがいを感じるという仕事は、コレクション作品の製作だ。「ショー直前まで作業して仕上げるので、時間との闘いで緊張しますが、つくった服が大きな舞台で発表され、モデルがランウェイを歩く姿を見た時には毎回感動し、大きな達成感が味わえます」。 世界トップレベルの縫製技術を誇るジュン アシダのものづくり。その第一線で活躍するには、ハイクオリティかつスピーディーに仕上げる事が求められる。「1着ごとにひとりで縫製を担当します。忙しい時ほどスタッフ間でコミュニケーションをとりながら、無駄な動きが出ないように心がけています」。 縫製職は経験を重ねるごとに技術が上達する仕事。ジュン アシダの縫製技術者たちは、最高の着心地を生み出すために、常に新しい目標に向かって精進している。21. お客様から注文された服を手がける。 2. アイロンがけをして形を整えていく。 3.塚越さんが担当したコレクションのカクテルドレス。優れた縫製技術が活かされる3 1東北復興支援を目的として、デザインと技術指導、残布などを提供し、売り上げから販売経費を除いた全額が、工賃として南三陸の縫製技術者に支払われるプロジェクト。塚越さんはペガサスのチャームづくりの指導を担当。かわいくて高品質ミナ・タン チャームCOMPANY PROJECTBunka Fashion College 1. Create 38