ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

GRADUATES : CA4LA では卒業生がたくさん活躍中!米山さんの愛用品はこのはさみ。通常の裁ちばさみよりも小ぶりで、細かな作業の多い帽子づくりには欠かせない。帽子づくりに欠かせないはさみカシラ / ウィーブトシが手がける日本のハットブランド。「すべての人に、最高の帽子を」をコンセプトに掲げ、世界中から選りすぐった帽子以外にも、オリジナル製品の生産も自社で行う。自社店舗も全国に展開している。CA4LABRAND :1. すべて手作業で木型にはめて成形する。2. アトリエには装飾用のリボンや羽根など華やかな資材がたくさん!オーダーメイドなら自分好みに組み合わせOK!12さまざまな印象を楽しめるあなただけの帽子を。 カシラでは、セレクト商品、自社のオリジナル商品、オーダーメイドを取り扱う。米山有香さんは主にオーダーメイドや修理を担当するアトリエに所属している。 フルオーダーではお客様との打ち合わせから、仮縫い、仕上げまですべてをひとりで行う。なかにはこだわりの強いお客様もいて、なかなかイメージ通りにならず、仮縫いで何度も調整を行うことも。そんなお客様も何度も話し合ううちに心を開いてくださり、リピーターになる方が多い。修理の依頼で最近多いのは遺品の修理だ。父や母がかぶっていた帽子を自分がかぶれるようにして欲しいというオーダー。どの帽子もきちんと手入れがされていて、大切にされてきたことがわかる。「自分の手がけた帽子や修理したものも、こうして代々受け継がれるものになればうれしい」と米山さん。アトリエではブライダルアイテムも製作している。店頭に並ぶ一点ものの場合は、米山さんが接客をすることも。製作した本人と話せると、ポイントやこだわりを直接聞くことができてうれしいと、お客様からも好評だ。 高校時代から米山さんは小物が好きで、コーディネートは小物から決めるタイプだった。そのなかでも、服と違ってテーブルに置いただけで芸術的に見える帽子に惹かれ、ファッション工芸科への進学を決めた。卒業後はほかの会社で帽子の販売やサンプル製作などを経験。帽子の持つ、「人のイメージを変える力」が好きな気持ちはずっと変わらない。 洋服に合わせて帽子を選ぶ人が多いなか、米山さんは帽子を選んでから洋服を選んでもらえるような、そのくらい主張できる作品をつくりたいと語る。 帽子は顔まわりに大きな影響を与え、かぶるだけで華やかになる。一人ひとり頭の大きさ、顔の大きさも違う。似合うつばの広さやフィット感もそれぞれ。米山さんはそんな、印象をガラリと変えてくれる帽子の力を体験して欲しいと話してくれた。アトリエにもオリジナルデザイナーにも、文化服装学院の卒業生が! 今回ご登場いただいた方々以外にも、それぞれの個性を活かした帽子づくりで活躍中です。アトリエデザイナー 鈴木林太郎(帽子・グッズデザイン科卒業)アトリエデザイナー 白石尚子(スタイリスト科卒業)PROFILE :よねやまゆか / ファッション工芸科卒業。1978年、神奈川県生まれ。カシラに入社後、7年間神戸のアトリエに勤め、現在は表参道店2階のアトリエに勤める。主にオーダーメイドを担当している。Create 18アトリエデザイナー(CA4LA)米山有香NAME :MY GOODSBunka Fashion College 1. Create 44