ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

1. 自分でかぶってサイズ感をチェック。 2. プレスルームにある南雲さんデザインのものを集めた「南雲棚」。人気のためリースされて空になることもしばしば。21個性とトレンドを合わせてつくるオリジナルデザイン。 南雲詩乃さんは全国の店舗に並ぶ、自社のオリジナル商品を担当するデザイナー。企画からデザイン、資材の調達、生産工場とのやりとりまで、すべてを行っている。カシラではつくるアイテムの担当が決まっておらず、得意な分野を活かしたものづくりができる。毎シーズンの展示会には自由につくったものを発表し、シーズン中に製作する期中商品ではトレンドを意識する。そのバランスが、幅広い客層にカシラが支持される理由のひとつだろう。 今まで数々のヒット商品を手がけてきた南雲さん。なかでも2015年に発表したマリンキャスケットは、店頭での売れ行きはもちろん、常にスタイリストのリースが予約待ちになるほどの大ヒット! ここまでの人気は想定外で驚いたという。 マリンキャスケットのルーツは、水兵がかぶるマリンハットだ。南雲さんはこのようなクラシックなデザインを大切にしている。ファッションのためだけではなく、意志があってかぶる帽子。例えばキリスト教の一派のアーミッシュの人々の帽子や、ユダヤ教徒たちが宗教的な理由でかぶるもの。それらのデザインが何世紀にもわたって人々に愛用されてきたということは、実用性や快適性があるからで、その優れたデザインをいかに現代のスタイルに自然に合わせることができるか、それが南雲さんの考えるデザインの基本だ。 南雲さんは美術大学でデザインを学んだ後、文化服装学院に入学し、職人への憧れがあったこともありファッション工芸科へ。さまざまな素材を扱えることに魅力を感じ、グッズの中でも帽子を選んだ。卒業後、帽子専門店の工房に入社。帽子だけの美しさを追求するのではなく、ファッションともっと関わりたいとの思いから、ファッションと帽子のリンクを感じたカシラへの入社を決めた。「量産だけど、こだわったものづくりができるこの会社で、自分のデザインが全国のいろいろな人の目に触れ、評価してもらえる環境が楽しい」と話してくれた。「好き」と「トレンド」をバランス良くオリジナルデザイナー 牛込圭哉(帽子・ジュエリーデザイン科卒業)オリジナルデザイナー 安藤憲一(スタイリスト科卒業)オリジナルデザイナー 久保ヒロユキ(ファッション工芸科卒業)クラシックスタイルを原型に、現代に馴染むようアレンジを加える。写真の人物がかぶるストローも実際の商品となった。イメージソースはモノクロの古い写真集PROFILE :なぐもしの / ファッション工芸科帽子・グッズコース卒業。1980年、東京都生まれ。美大でデザインを学んだのち文化服装学院に入学。帽子専門店で製作を経験しカシラに入社。Create 19オリジナルデザイナー(CA4LA)南雲詩乃NAME :MY GOODS45 Bunka 1. Create Fashion College