ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

手探りの状態から信頼されるバイヤーに。 オーセンティックなインポートアイテム中心のセレクトで人気を集めるメイデンズショップ。バイヤーとして働く平沢達哉さんがこのお店と出合ったのは、前職でショップスタッフをしていた時。「このお店に入る前は大手セレクトショップで働いていました。販売も楽しかったのですが、卸しや営業といった職に興味が湧いてきて、気になるアイテムがあると、タグを見て卸し先を確認していたんです。その時に、好きなアイテムのほとんどがメイデンカンパニーから来たものだとわかり、面白そうな会社だなと思って、すぐに履歴書を送りました」。 平沢さんに転機が訪れたのは、入社してから2年ほど経った時。「人員不足で、急にバイヤーをやってみないかと声がかかりました。『今から展示会に行ってきて』と言われ、ひとりで展示会に行ったのを覚えています。その後すぐに、その当時あった10坪ほどの別店舗のバイヤーを任されることになりました。手探りの状態でのスタートでしたが、その時は『どうにかしなきゃ』という意識と、小さい店舗ながらも任せてもらった責任を感じていました」。 バイヤー職に就いて5年、今では年4回パリやニューヨークへ買いつけに行く。「最近、洋服を発表するシーズンがより細分化されて展示会の回数も多くなり、毎日どこかへ足を運んでいます」。 そんな平沢さんが働く上で大切にしているのは、出会う人ときちんとコミュニケーションを取ること。お客様の反応やブランドの方との会話で得た情報を仕入れの参考にすることも。店頭ではお客様に買いつけたアイテムへの思いをしっかりと伝えるようにしているという。「バイヤーになれたのは、僕が特別優れていたからではない。その時々で行きたい方向に進んでいたら偶然が重なり、今の職種に就けたんだと思います。だから、これからも多くの人と関わってたくさんの情報を得ていく中で、より良いものを選択していきたいと思っています」1. お店ではお客様とのコミュニケーションを大事にしている。 2.SNSで情報を発信していると、海外のブランドからアイテムを置いてくれないかと打診がくることも。このデ ボン ファクチャーのシャツも、そんなアイテムのひとつ。MY GOODS21PROFILE :MAIDENS SHOPBRAND :平沢達哉NAME :メイデンズショップ / 1997年に渋谷区神宮前に開店。2015年にリニューアルオープン。インポートアイテムを中心に、歴史あるファクトリーブランドと現代のアイテムとをミックスしたスタイルを提案しているセレクトショップ。ひらさわたつや / スタイリスト科卒業。1986年、神奈川県生まれ。文化服装学院を卒業後、2年間大手セレクトショップで勤務したのち、メイデンカンパニーに入社。バイヤーとして働いている。Sell 03バイヤー展示会で気になったアイテムの撮影や資料整理に欠かせないのがタブレット。「これひとつあれば大ていのことはできるので、常に持ち歩いています」。情報整理に欠かせません海外から取り扱いのオファーを受けることもBunka Fashion College 2. Sell 5544