ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

人との出会いを糧にブランドと共に歩む日々。 アタッシュ・ド・プレスとは企業やブランドから委託され、そのブランドの広報業務を請け負うPRのスペシャリストだ。近年では洋服の貸し出しや展示会、イベントなどの運営に加え、マーケティングやブランディング業務まで、アタッシュ・ド・プレスが活躍する場は広がりを見せている。大橋裕太さんは国内外の有名ブランドを数多く担当し、クライアントと二人三脚でブランドのPR活動に励んでいる。「まず、1年後や3年後といった大きなスパンでのプロモーションプランを立てます。ブランドと目標を共有して、それに向けて具体的にどんなことをしていけばいいのか、一緒に考えていくんです」。展示会の集客数や雑誌などのメディアへの月間露出数のアップなど、一つひとつの目標をクリアして積み重ねていくことが、大きな売り上げ目標の達成につながるのだ。 大橋さんが日々感じているのは、人との出会いの大切さ。「いろんな場所に行き、たくさんの人と知り合って、積極的に話をする。自分が経験していないことも、相手の話を聞いて自分の記憶の中に蓄積させていくんです。たくさんの人とコミュニケーションを取るプレスの仕事には、そうやって自分の引き出しを増やしていくことが大切だと思います」。 そんな大橋さんがやりがいを感じる瞬間は? 「シンプルですが、クライアントさんと立てた目標をクリアできた時ですね。マーケティングは結果が具体的な数字に表れることもあります。自分たちの想いがちゃんと伝わったんだと目に見えてわかった時は、とてもうれしいです」。 学生時代からどんなことにもがむしゃらに挑戦してきた大橋さん。諦めずに続けることが大事だと話す。「自分の思ってることや願ってることは、諦めずにいれば叶うと思うんです。チャンスがやって来た時にどれだけ勢いに乗れるか。その時のために自分のやりたいことに恐れずチャレンジして、たくさんの経験をして欲しいです。それがいつかきっと役に立つ日がきます」。クライアントと共に掲げた目標に向かって、大橋さんはこれからも挑戦し続ける。1. 人と接する機会の多いプレスだけに、交換した名刺の量も膨大。「いただいた名刺はすぐ取り出せるよう職種で分けて整理しています」。 2. クライアントとのメールのやり取りや、イベント情報の配信など、デスクワークも多い。12すべての出会いが財産MY STORY文化服装学院に行って良かったことは? 「なんと言っても友達との出会いです。卒業してからもよく集まって夢を語り合いました。みんなが同じ業界に進むので、悩みをシェアしながら切磋琢磨してきたことが自分の財産になっています。今では仕事で実際に関わる同級生や先輩も増えてきて、とてもうれしいです」。文化服装学院で出会ったかけがえのない友人PROFILE :PR01.COMPANY :大橋裕太NAME :おおはしゆうた / ファッション流通専攻科ファッションディレクター専攻卒業。1984年、東京都生まれ。文化服装学院卒業後、古着店で販売やMD職を経験。その後、プレス業務に興味を持ち現職に。Communicate 01アタッシュ・ド・プレスピーアールワン / 日本最大級のブランドPRを行うアタッシュ・ド・プレス。国内外約70ブランドのリース業務とブランドプロデュースのサポートを行っている。合同展示会「PR01.TRADESHOW」や「SHIBUYAFASHION FESTIVAL」などのイベント運営も手がける。61 Bunka 3.Communicate Fashion College