ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

1. 本誌表紙を学校内で撮影してくれた田邊さん。編集者と立ち位置などバランスを確認しながら撮影。 2. 学生時代にお金を貯めて購入した思い出のカメラ。 3. 現像とプリントを自ら行うため、事務所には暗室がある。田邊 剛NAME :たなべごう / スタイリスト科卒業。1981年、千葉県生まれ。文化服装学院を卒業後、フォトグラファーの富永よしえ氏に師事し、2014年に独立。ファッション誌を中心に、広告、ミュージシャンや俳優の撮影など幅広い分野で活躍中。フィルム写真にこだわりを持つ。Communicate 05フォトグラファー絡したところ、当時、募集はしていなかったものの面接をしてくれることに。それが師匠との出会いだった。アシスタントになったあとは、なにもかも初めてのことばかりで衝撃の連続。とにかく厳しく辛い3年間を経験し、独立となった。 スタイリストを目指して入学した文化服装学院。そこでさまざまなことに出合いフォトグラファーとなった田邊さん。 「一度やると決めたことはやり遂げることが大切だけど、その先は決められているのではなくて自分次第。最終的にはやりたいことをやるのが大切」だと語ってくれた。「なんでも」ではなくて、やりたいことをやるのが大切。 ファッション誌や広告、アーティストや俳優の撮影、時には食までと、幅広い分野で活躍中の田邊 剛さん。スタイリスト科への入学を決めたのは、雑誌で活躍するスタイリストに憧れてのことだった。入学して、今までの生活とは環境が変わったことで、ファッションだけではなく、音楽や映画、建築など興味を持つ対象が広がったという。写真もその中のひとつだった。当時、写真ブームだったこともあり、一眼レフカメラを持ち歩いている人が多かった。田邊さんのカメラとの出合いも、そんなカメラ好きな友人のものを借りたことがきっかけだった。最初は少しずつだったのが、だんだん撮影に夢中になっていった。 卒業後の田邊さんに大きな転機が訪れたのは、その年の夏に大けがで1ヵ月入院した時。お見舞いに来てくれた友人が持ってきた一冊のカメラ雑誌を見て本気で今後のことを考え、田邊さんは行動に出た。退院後、フォトグラファーの富永よしえさんに「アシスタントになりたい」と連リチャード・バックの『イリュージョン』という本は、師匠に「あなたにはイリュージョンが足りない」と渡された思い出の一冊。普通に読むと物語だが、その裏に物事の本質に対する考え方をとらえた内容。イメージトレーニングの大切さを学んだ。師匠に渡された思い出の本321『お仕事BOOK!』の表紙を撮影中!MY GOODSBunka Fashion College 3.Communicate 66