ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

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概要

ファッション業界お仕事ブック

新しい才能をキャッチし、世の中に発信。「私にとっての『装苑』は、読者の方々がファッションを通して、映画や音楽、アートなど、さまざまなことに興味を持つきっかけづくりができる場所。そして、世界で活躍するプロと、学生や若手デザイナーらが一冊のなかで交流することができる雑誌」。『装苑』での仕事を振り返り、須藤幸恵さんは語る。 「編集という仕事は、実際に行って、見て、自分自身が感じたことを誌面で伝えることが大事です。そのためにはいろいろなものを見て、自分の中に吸収していかなければいけません。展示会や、映画や舞台など、面白そうなものが145あれば、なんでも足を運んでいます」。 彼女が編集者として大切にしていることは、ほかにもある。それは人との出会いだ。「その時一緒にいる人によって、私がつくる誌面も日々変化しています。雑誌づくりには出会いが本当に大切です。同じ文化服装学院の卒業生や同級生には、仕事の面で何度も助けてもらいました」。『装苑』は学生とファッション業界とをつなぐ役割も大きい。須藤さんも母校で講義をしたり、学生や卒業生を衣裳デザイナーやスタイリストに紹介したりと、学生とファッション業界をつなぐ働きをしている。これは、学校に属する出版局ならではだ。 そんな須藤さんにとって、仕事のやりがいとは? 「いち早く才能のある人を見つけて、可能性を信じて応援し続けていくこと。それが私たち編集者の大きな役割だと思うんです。その魅力を多くの人にわかりやすく伝えるために、どんな誌面にしようか考える作業はとても楽しいですし、やりがいを感じる瞬間です」。 現在は『ミセス』編集部に在籍する須藤さん。何年経っても新鮮な仕事だと語る。「私が『装苑』でも『ミセス』でも共通して力を入れているのはキャスティングです。新しい才能やキャッチーな人をいかに誌面につなげるかが腕の見せどころ。これからも日々勉強です」。PROFILE :文化出版局『 ミセス』編集部BRAND :須藤幸恵NAME :ブンカシュッパンキョク / 文化学園の事業活動の一環として、雑誌『装苑』の発刊とともに設立。その後、『ミセス』『ミセスのスタイルブック』などの雑誌を刊行。手芸や料理、趣味の本など数多くの書籍も出版している。すどうゆきえ / アパレルデザイン科卒業。1976年、大阪府生まれ。卒業後、文化出版局に入社し、『装苑』編集部へ。2013年に『ミセス』編集部に異動となり、現在はアスリートや役者など、時の人を紹介する「時代を創る男たち」を担当。Communicate 06エディター「さまざまな情報の中から今選ぶべきものを見極めるために、日頃から舞台や映画、展覧会など、自ら体験することで感覚を鍛えています」。新聞や舞台のチケットなどもスクラップして記録しているそう。情報を見極める目を養うMY GOODSコレクションができるまでを密着取材!1・2.『 装苑』では蒼井優さんと何度も特別な撮影をしてきたとか。『ミセス』への異動時には、ディオールのオートクチュールコレクションのパリ取材でミセスデビューを飾ってくれた。『ミセス』2015年10月号、『装苑』2012年11月号。 3. 教員と学生としての出会いから始まり、今ではお互いをよく知る仕事仲間のイラストレーター 中川清美さん。書籍『中川清美のアクセサリーノート1、2』は須藤さんが編集を担当。 4.宮前義之さんのISSEY MIYAKEとしての初めてのパリコレクションでは、コレクションがつくられるまでの密着取材を担当。『 装苑』2012年1月号。 5. ISSEY MIYAKE2017AW展示会。文化服装学院の同級生のデザイナー、宮前さんからは毎シーズン情報収集をしている。3267 3.Communicate Bunka Fashion College