ブックタイトルファッション業界お仕事ブック

ページ
75/92

このページは ファッション業界お仕事ブック の電子ブックに掲載されている75ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

ファッション業界お仕事ブック

コレクションメイクや特殊メイクを経験し、その楽しさに惹かれた橘さんはさっそく先生に相談した。やはりプロになるには美容師免許を取ったほうがいいとアドバイスを受け、卒業後に美容学校に2年通い、免許を取得。その後、作品を見ていてずっと憧れていた、ヘアメイクアップアーティストの冨沢ノボル氏に師事した。 文化服装学院で服を学んだこと、その後美容学校で学んだこと……当時は遠回りに感じたことも今ではすべてが役に立っていると感じている。「若いうちにいろいろなことを経験したら、そのぶんしっかりと身につき、将来ほかの人にはない強味や個性になるということを学生たちに伝えたいですね」。 橘さんは「今まで本当にたくさんのまわりの人に引っ張ってもらったり、背中を押してもらった」と話す。「だから自分も同じように、若い人たちの道標となるような存在になりたいと思っています」。「ヘアメイクは自己表現のひとつ」。そう語る橘さんは本当に多彩だ。ステンドグラスや絵、帽子など、さまざまなものづくりを通じて活躍の場を広げる彼女から目が離せない。ヘアメイクはさまざまな自己表現の方法のひとつ。 メイクアップとヘアスタイリングの両方を手がける橘 房図さん。ファッション雑誌、広告やミュージシャンのステージなどで活躍し、幅広い分野から、彼女の飛び抜けたファンタジックで繊細な世界観が支持を集めている。 高校時代は美容師になりたかったという橘さん。しかし肌が弱かったこともあり断念、興味のあったファッションの世界への進学を決意した。 スタイリスト科へ入学後、スタイリストのアシスタントを経験したが、これは自分には向いていないのでは……と思うように。一方で自分のイメージに合わせて服をつくり、スタイリング、撮影まで行い、その作品をブックとして持ち歩いていたほど、学外での活動は活発だった。その頃、学内のイベントでは必ずヘアメイクを担当するなど自然とヘアメイクに関わることは多かったが、それを仕事にしようとまでは思っていなかったという。橘さんのヘアメイクへの道を決定づけたのは、ある選択授業でのことだった。その授業で初めて1. カラフルな仕事道具は見ているだけでワクワクする。 2. この日は仲の良いメンバーで10年間続けてきた年賀状撮影。酉年なので鳥をイメージした衣裳とヘアメイク。 3. 撮影中にもモニターで確認しながら調整を行う。橘 房図NAME :たちばなふさえ / ファッション流通専攻科ファッションディレクター専攻卒業。1980年、静岡県生まれ。文化服装学院を卒業後、資生堂美容技術専門学校に入学。その後、冨沢ノボル氏に師事。 雑誌、広告、カタログなど幅広い分野で活躍している。Communicate 12ヘアメイクアップアーティスト213イメージに合わせてPick up!EPISODE年に2回必ず訪れる八丈島は橘さんにとってのパワースポット。2週間ほど滞在し季節を満喫して帰ってくる。豊かな自然からインスピレーションをもらって帰るそうだ。八丈島でリフレッシュ73 Bunka 3.Communicate Fashion College