確かな技術を身につけるために来日。
少人数制のきめ細かな指導のもと、靴づくりにのめり込みました。
そしてお客さま一人ひとりの足に合わせて靴をつくるオーダーメイドブランドを将来立ち上げたいという目標を手にしました。
メンズやレディースの、さまざまなタイプの靴づくりを学びます。何も知らなかった自分でも、木型からパターンを起こし、素材を裁断して1足の靴を縫い上げる、知識と技術を身につけることができました。少人数制で先生から丁寧な指導を受けられることも、この学科の大きな魅力だと感じます。
以前から靴に興味があり、母国で学べる場を探したものの、思うような環境を見つけられませんでした。そこで日本に留学することに。BUNKAを選んだのは、文化の発信地・新宿にあることと、充実した設備に魅力を感じたからです。
「シューズデザイン画」自分の好きな靴を絵として表現する、とても楽しい時間です。左右や全体のバランスを取りながら描くのは難しいですが、実際に形にすることをイメージしながらデザインしていく作業にやりがいを感じます。
2年次の研修旅行。学科のみんなと3泊4日で、革の生産工場が多い関西をめぐりました。現場で学ぶことも多かったのですが、なにより東京以外の地域を見るのは初めてだったので、とても楽しかった。温泉や旅館など日本ならではの文化に触れたことも思い出深いです。
内定先はドイツに工場を持ち、整形外科の視点に基づく質の高い靴づくりで定評のある企業。BUNKAで身につけた知識と技術を活かしたいと思い、応募しました。面接では、人体の構造や革素材の特性についても学んだことをアピールしました。卒業後は日本で仕事をしたいと考えていたので、内定をいただいた時は思いが叶ったと本当にうれしかったです。
「靴って建築物みたいだなあ」と感じることがあります。とても科学的に構成されているからです。今後はさらに知識を深めて、いずれはオーダーメイドの靴をつくるブランドを立ち上げたい。靴は人の行動を支えるツールでもあるので、見た目はもちろん履き心地も重要だと思うんです。知識や技術をフル活用してお客さま一人ひとりの足の特徴に合わせた靴をつくり、喜んでいただくことが目標です。
日本での出会い。親戚が日本に住んでいるので何度か来日したことはあったのですが、旅行に来るのと住むのでは事情が異なり、始めのうちは戸惑うこともたくさんありました。諦めず、内に閉じこもらずにがんばった結果、学校でもアルバイト先でもいい人にたくさん出会い、おしゃべりを楽しんだり、悩みを相談できる相手を見つけることができました。
日本語の勉強を欠かさなかったこと。BUNKAの入学前に日本語能力試験の1級を取得していましたが、入学後も日本語の力を伸ばすことを意識していました。
卒業を控えた今、「もっとたくさん靴をつくればよかった」「もっと質にこだわればよかった」と後悔することも。BUNKAでの時間は充実している分あっという間に過ぎるので、アグレッシブにいろいろなことに挑戦していくとよいですよ。
睡眠不足だと翌日の体調や集中力が悪くなるため、睡眠時間は6時間以上確保。就寝前には1日を振り返り、翌日の予定を確認する時間を設けて、効率よく生活することを心がけていました。
映画がとても好きなので、1週間に1本はレンタルして自宅で鑑賞しています。よく見るのは最近の洋画。登場人物のファッションや街の様子などにも注目して、靴づくりへのインスピレーションにつなげています。
Shape of my heart:映画『レオン』の主題歌。メロディが映画の内容にとてもマッチしています。
Doctor Martens:履き心地がよく、どんなファッションともコーディネートできる点に魅力を感じます。
ELLE、VOUGE:世界最先端のファッションが一目でわかるから。
両親:今も毎日電話で話をしています。私の人生をより良い方向へ導いてくれる存在です。