Q1.この科の特徴は?

服づくりの基礎を幅広く学び、2年次、3年次の進級に繋げていきます。自分もそうでしたが、服をつくった経験がなくても大丈夫です。1年が終わる頃には手と頭が連動し、課題以外の作品にも挑戦する気持ちが芽生えます。また、服はつくりたいし専門職にも魅かれる、でも具体的に将来何になりたいかはまだ分からないという人でも大丈夫。ココで基礎をしっかり固めていくうちに、デザイン、パターン、リアルクローズ、ニットなど、自分の得意なこと、なりたい方向性が見えてくるはずです。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

ファッション好きの母の影響が大きかったです。小さい頃からモードな服を着る母を見てきたので、ファッションは身近でした。でも国際的な仕事に興味があったため、高校卒業後まずは語学留学でハンガリーへ。滞在中、まわりの国にも足を伸ばし、古着などいろんな服を見ていたら、次第に服をつくりたい気持ちが生まれてきて、あ、そういえば自分はもともとファッションが好きだったんだよな、と気がついてしまい……。そこで急きょ進路を変え、ファッションスクールの資料を取り寄せました。文化服装学院を選んだのは、ファッション業界で世界的に名が知られていて、卒業生の実績があるからです。
 

Q3.好きな授業は?

服をつくる服装造形です。最初は針の持ち方から始まり、スカート、ワンピース、ブラウス、ジャケットと、だんだん難易度が高くなっていきます。スカートは人生で初めてつくった服だったこともあり、完成した時にすごく感動しました。入学当初は不安でいっぱいでしたが、今は服づくりの楽しさにすっかりハマっています。それと、昔から絵を描くのが好きなのでクロッキーの授業も好きです。デザイン画の授業もおもしろいですが、それよりもラフに素早く描くクロッキーのほうが、物事を簡潔な形で伝えるためのノウハウを学んでいる気がして勉強になります。
 

Q4.学生生活で一番力を入れたことは?

自分は文化に入るまで服をつくったことがなかったので、とにかく服をたくさんつくって経験値を上げるように心がけています。休みの日など家にいる時は、復習も兼ね、授業で習得した技術を使って服をつくるのがルーティーンになりました。今はジーンズに夢中。素材やステッチを変えるなどディテールにこだわって何本もつくっています。それから、アートや音楽などファッション以外のことに興味を持つことも大切です。美術館に行ったりギターを弾いたり映画を観たり。多くのものに触れて感性を磨いています。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
家から学校までが遠く、片道で1時間半ほど。登下校の時間を有効活用し、授業の予習・復習、課題をすすめています。休日は地元の喫茶店でアルバイト。店長がいい人で、ためになる話をたくさんしてくれるので楽しいです。
※取材内容は2021年3月時点のものです。