Q1.この専攻の特徴は?

服装科で2年間服づくりを学んだ上でもっとパターンを追求したい人は、技術専攻への進学がおすすめ!服装科の時よりもCAD(コンピュータを用いてパターンを引くこと)の時間が増え、量産を意識した工業用のパターンを考えるようになります。最近はほとんどのアパレル企業でCADのスキルが重宝されていて、就職先で即戦力になれるような高等テクニックが身につくのがポイント。また、現役のパタンナーさんの教えが受けられる特別講義も見逃せません。現場で実際に使っているプロの技を披露してくれたり、現場のリアルな声を聞くことができたりと、とても勉強になります。私はこの1年間で服の構造をより理解できるようになり、パターンを引くスピードがアップ。作図も上達しました。服装科の2年間で得たことと同じくらい、技術専攻の1年間で得たものも大きかったです。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

文化学園の付属高校に入る時から、文化服装学院に行くことは考えていました。最近になって文化で良かった、と改めて感じるのは、進級や進学のシステムのことです。実をいうと、当初は衣装に興味があったので、服装科からオートクチュール専攻に進むプランを立てていました。けれど服装科で学んでいるうちにパターンのおもしろさに目覚めてしまい、途中で方向転換したんです。服装科から進学する場合は、デザイン専攻、私がいる技術専攻、オートクチュール専攻の中から学科を選択することができます。自分の得意なこと、将来やりたいことを見極めた上で次のステップに進むことができ、より専門的なスキルを高められる。服装科ならではの、魅力的なシステムだと思います。
 

Q3.思い出に残っていることは?

学内コンテスト「文化服装学院ファッションコンテスト2020」の、パターンの技術と制作スキルを競い合うトワリスト部門で佳作に選ばれたことです。正面からの姿のみ描かれたデザイン画をもとに、横や背面のデザインを想像しながらパターンを起こして立体作品に仕上げていきます。限られた時間の中、授業で出される大量の課題と並行して取り組まなければならなかったので本当に大変でした。佳作に選ばれ頑張りが報われたような気がして本当に嬉しかったです。
 

Q4.文化に入学を考えている人へのアドバイスは?

私はパターンの中でも特にプリーツが好きで、就職先もプリーツに特化した縫製工場に決まりました。自分の得意なものや好きなものを見つけて、それを深掘りしていくと将来が見えてくる気がします。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
平日は週2日、生活雑貨店でアルバイトをしています。なかなか家で課題をやる時間がないので、朝少し早めに登校するなどして、なるべく学校にいる時間に課題を進めるように努めています。そのおかげで集中力が上がりました。
※取材内容は2021年3月時点のものです。