Q1.この科の特徴は?

将来、舞台衣装の制作に携わりたかったので、1点ものの服づくりを学ぶためにこの学科を選びました。ここでは手縫いや部分縫い、刺繍など手作業の技術を磨きながら、特別な素材の扱い方も学ぶことができます。授業内容は理論、技術の両方をカバー。課題をこなすうちに、どんどん手作業が早くなり、ミシン使いを含めテクニック面での成長が実感できました。この科の特徴は、グループで制作を行なうこと。5月頭にグループを結成して、それぞれ扱う素材を決めます。その後1ヶ月ごとに、トワル仮縫い、実物仮縫い、縫製チェック、装飾チェック、アクセサリーを合わせたコーディネートチェックと順番に進むので、段階的に知識が増え、無理なく技術が磨かれていきます。クラスは30人ほどの少人数制で、縫製に携わる仕事がしたいと思っている人がたくさん。同じ目的を持っている友達ばかりで、情報交換したり、刺激を受けたりと切磋琢磨できる最高の環境です。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

服飾専門学校といえば、文化。知り合いが通っていて親しみもあったし、好きなデザイナーの出身校ということもあって、文化以外の選択肢はありませんでした。一番の魅力は、やっぱり充実した設備。生産管理室には特殊ミシンがあり、リソースセンターにはオリジナル柄のプリント生地が作れる機械もあります。あと、最寄り駅が新宿なのも最高です!都会の中心だけあって、最先端のファッションにも日常的に触れることができ、刺激になります。
 

Q3.好きな授業は?

オートクチュール特論では、一流の洋服のデザインから仕立て方までを学びます。現役のオートクチュールデザイナーとしても活躍されている鈴木紀男先生から、直接指導を受けることができるので、毎回とても楽しみです。ひとつの質問に対して、たくさんのことを教えてくださるので、授業を重ねるたびに、作品のクオリティがどんどん上がっていくのが実感できました。こんな貴重な経験は、他ではなかなかできないと思います。また、グループ制作では、分担・協力しつつスケジュールを考えて作業を進めていくことを学び、これから社会に出て働く上でとても勉強になりました。
 

Q4.学生生活で一番力を入れたことは?

舞台衣裳の仕事はスピード感が大切と聞いていたので、パターンや縫製などの作業スピードを上げるために、日々の作業の中でも意識的に早く作業することを心がけていました。グループ制作でも、パートごとにみんなで期限を決めて取り組んだので、この1年で作業スピードはかなり早くなったと感じています。また、文化の学生だけの特別枠で、劇団四季のインターンを経験。1日だけのオンラインでのミニインターンでしたが、実際に衣裳制作をしているアトリエの様子や作業風景を映像で見たり、参加者で座談会を行なったりと、とても良い経験になりました。その後、その劇団四季に就職が決まり、ずっと夢だったコスチューム制作に携われることになりました!
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
土日にデニムショップで販売と裾上げのアルバイトをしています。授業との両立は体力的に大変ですが、学校と全く違う空間なので良い気分転換に。その分、個人の課題を金曜日の夜やアルバイトの休憩時間にするなど、時間の使い方を工夫しています。疲れている時は、帰宅してすぐに少しだけ睡眠をとってから課題に取りかかることも。頭がすっきりして課題が捗るので、オススメです!あとは、月に1本は舞台作品を見るようにしています。やっぱりつい衣裳に目がいってしまうのですが(笑)。すごく刺激になったし、実際に課題の作品づくりにも活かすことができました。
※取材内容は2022年3月時点のものです。
 

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