Q1.この科の特徴は?

ウォーキングやポージングのレッスン、表情の研究、美容や身体づくりについてのレクチャーなどを通し、自分の身体を整えながら、モデルにとって必要なあらゆる知識とテクニックを身につけるコースです。最新のトレンド情報やアパレル産業の仕組みについても学び、時代の流れに合った服の表現方法を磨けるほか、プロフェッショナルとして活躍されているモデルや、モデルエージェントを経営されている方を講師に迎えた特別講義では、現場での貴重な体験談やモデルとしての心得を伺うことができました。また、服づくりの授業を通して構造やディテールを理解したことで、モデルとして服をより魅力的に見せるスキルも向上!これらは独学では身につけられないことばかりで、このコースで学んだすべてが自分を大きく成長させてくれたと思います。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

高校に入る前からモデルへの憧れがあったので、高校入学後すぐにファッションショーのモデルに応募し、初めてランウェイを歩く機会に恵まれました。そのときに、普段の自分とキャットウォーク上の自分とのギャップに自分でも興奮し、ギャップがあるからこそモデルとして輝けるのだということを実感。ビリー・アイリッシュやローラなど、僕が尊敬しているファッションアイコンたちはみんな普段の様子とステージ上での姿はまったく違うのですが、そのギャップゆえに独自の揺るぎない世界観を持っています。自分も彼らのように人を魅了できるモデルになりたいという思いから、モデルに特化したコースのある文化を選びました。
 

Q3.好きな授業は?

プロポーション美学では、モデルとしてのルックスに磨きをかけ、自分をより良く見せるためのテクニックを学びます。授業のメインはウォーキングのレッスン。ショーモデルには欠かせないウォーキングを、パリコレのランウェイを歩いたプロのモデルの方に直接教われるほか、現場で体験した貴重なお話も聞けてとても勉強になります。最近は世界的にモデルの概念が変わりつつあって、痩せ型で高身長のモデルだけが重宝される時代は終わり、個性を重視したキャスティングが増えているという話を聞いたときには、自分の個性を見つけて伸ばすことがモデルとして成功するための第一歩なんだ!と確信しました。僕が考える今の自分の強みは、ジェンダーレスな表現ができることと、筋肉質であること。表現方法と肉体美の両方の面で、自分らしさにさらに磨きをかけていこうと思っています。
 

Q4.学生時代に一番頑張ったことは?

まずはモデルエージェントに所属することを目指して頑張りました。念願かなってエージェントが見つかり、プロとしてモデル活動ができることになったので、自分の中で理想とする体型をキープするため、食事制限やトレーニングは常に欠かさず行なっていました。作品撮りにも積極的に取り組みましたが、その時に心がけたのは、人任せにするのではなく自分がディレクターとして撮影を主導すること。デザイナーに交渉して着用する服を準備し、カメラマン、ヘアメイクなどを引き受けてくれる人に声をかけ、自分の思い描くイメージで撮影することを目指しました。学内外を問わず、とにかくモデルとして活躍できる機会は逃さないようにしていましたが、中でも思い出に残っているのはピップエレキバンとのコラボレーション。肩こりの悩みを軽減する服をアパレルデザイン科の学生がデザイン・制作し、その作品を僕たちファッションモデルコースの学生が着てビジュアル撮影をするというプロジェクトでした。服を主役として際立たせるためにどう見せるべきか、制作した学生と相談しながら考えたことで、モデルとしての経験値が上がり、ひとつ次のステージに進めたように思います。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
ショーの準備期間は、自分の時間が作れないほど忙しくなります。特に卒業を控えた今の時期は、外部のショーモデルの仕事に加え、学内の卒業制作ショーのモデルも複数依頼されるので、フィッティングやリハーサルが重ならないよう細心の注意を払って、自分でスケジュール表を作って管理しています。どんなに忙しくてもモデルとして肌のケアは欠かせません。早く寝て、十分な睡眠をとるよう心がけています。また、美顔器の販売のアルバイトを続けるうちに、お肌の手入れ方法など、美容の知識が増えてきたと感じています。
※取材内容は2023年3月時点のものです。

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