Q1.この科の特徴は?

ファッションの魅力を伝えるために必要な知識と技術を習得する1年間です。
販売員、バイヤー、ショップ運営者、ディレクター、Web編集者、SNSマーケター、プレス、スタイリスト、モデルなど、ファッションの魅力を伝える側の職業はたくさんあります。私たちの科では、ビジネスから簡単な服づくりまで、ファッションスキルを幅広く学んで基礎を固め、先ほど挙げたような職業を目指すカリキュラムになっているのが特徴です。まだ具体的な将来が決まっていなくても、1年が経とうとする頃には「私はこれをもっと追求したい」という気持ちが芽生え、2年次に進みたいコースが見つかると思います。私の場合、入学前からPRの職に就きたいと思っていましたが、この科でいろんな授業を受けたことで、よりその思いが強くなり2年次はファッションプロモーションコースに進級します。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

きっかけはSNS。決め手は地方会場ガイダンス。
ファッションは小さい頃から大好きで、いつか起業して自分のブランドを立ち上げたいと思っていました。大学で経営を学ぶか、それとも服飾専門学校でファッションを追求するか。高校生で卒業後の進路で迷っていた時、中島さくらさんをはじめ、ファッション流通専門課程出身の先輩方のSNSで文化服装学院の存在を知りました。中島さんたちをチェックしているうちにPRの仕事に興味を抱き始め、その後、地元で文化服装学院の地方会場ガイダンスという説明会へ。さまざまな話をうかがい、直感で「私はここだ」と。調べてみると、興味のあるPRはファッション流通専門課程で学べるとわかり、そこを目指して文化服装学院に入学しました。
 

Q3.好きな授業は?

「ファッションコーディネート」です。
ファッションイメージ、ライフスタイル、アクセサリー、カラーという切り口で、それぞれのコーディネートについての講義を受け、グループに分かれて実習する授業です。テーマに基づいてコーディネートを考え、撮影をしてポスターやルックブックなどのビジュアルに落とし込み、その作品に対するプレゼンテーションを行います。グループごとに作品の色が違い、「そんなアイディアもあったのか!」と驚かされることも。コミュニケーション力と発想力が鍛えられました。また、リメイク、色彩感覚、デジタル編集など、ほかの授業で得たスキルをここで総合的に発揮できるので、自分の成長を感じられます。
 

Q4.思い出に残っていることは?

ファッションフェスティバルのお手伝いをしました。
ファッション流通専門課程の学生が主体となって手がけるファッションフェスティバルに有志で参加。全体を統括し、シーン長を兼務するファッション流通専攻科の先輩方の下、企画実働としてお手伝いしました。ファッションショーの裏側を見るのは初めて。モデル、フィッター、ヘアメイク、照明など多くの人たちが一つのショーをつくり上げていることを知って勉強になりました。これをきっかけに先輩方と仲良しになれて、課題や将来についてアドバイスをいただく度に、自分がステップアップしている感じがして本当に有り難いです。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
アイディアがひらめく移動時間を大切に。
ファッション流通科は発想力が必要とされる課題が多いです。アイディアが出てこない時は、予定がなくても電車やバスに乗ります。その時間が一番集中するみたいです。翌日の服装を決める時間も欠かせません。文化生はみんな自分らしいおしゃれをしていてカッコいい。私もその一人になりたく、朝だと時間が足りないので夜にじっくり考えています。休日はアイディア探しに本屋さんを巡ったり、文化服装学院の先輩方が手がけるフリーマーケットやブランドのポップアップへ。アルバイトは不定期ですがイベント会社のお手伝いをしています。
※取材内容は2024年3月時点のものです。