Q1.この科の特徴は?

このコースの最大の特徴は、グループで協力してブランドを立ち上げ、協力企業との交渉、一般の方への販売までを行なう“RE・TENT”と呼ばれるプロジェクト。学生が主体となって半年以上をかけて行なうビッグプロジェクトで、授業はブランド運営にすぐに活かせる内容ばかりです。ただブランドを立ち上げるだけでなく、立ち上げ後の運営に必要な計数管理やプロモーションといったノウハウも、実践しながら学ぶことができます。また、企業の方々とのやりとりやお客様への接客を通して、発信力や交渉力、コミュニケーション能力も鍛えられました。将来自分のブランドやショップを持つことを目指している人には本当に理想的なコースだと思います!今年は“RE・TENT”初の試みとして、渋谷区の商業施設にポップアップショップを出店。準備は本当に大変でしたが、店頭でお客さまが私たちのブランドの商品を見て「かわいい!」と言ってくださったのを聞いて、すべてが報われました!
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

私は幼い頃からファッションが好きで、将来は絶対にファッション業界で働きたいと思っていました。高校生になっても具体的にどの道に進みたいかはまだ明確になってはいませんでしたが、ファッションを本格的に学ぶために服飾専門学校をリサーチする中で、文化にはファッション流通科という学科があることを知りました。ファッション流通科では、1年次にファッションの基礎的な知識や技術を身につけながら自分の道を見極め、2年次に専門性を深めることができます。勉強しながら将来のことを1年かけて考えられるので、私のように自分の「好き」をこれから見つけたいと思っている人にピッタリだと思い、入学を決めました。入学してファッションビジネスをさまざまな視点から勉強するうちに、実践を通してブランド運営について深く学べるリテールプランニングコースに惹かれるようになりました。先輩からも“RE・TENT”のことを聞き、学生だけの力でひとつのプロジェクトを進行するという取り組みがとても魅力的に思えて、このリテールプランニングコースに進級しました。
 

Q3.好きな授業は?

私が一番好きなVMD(ビジュアルマーチャンダイジング)では、どうすればより見栄えの良い店舗空間がつくれるのかを学びます。私自身、店のショーウィンドウやディスプレイ、店内の空間づくりには以前からとても興味があったので、VMDについての知識が深まるにつれ、自分のショップに対する見方もどんどん変化。感覚ではなく、理論に基づいて店づくりをすることに意味があることを知り、毎回の授業がさらに楽しみになりました。
 

Q4.学生生活で一番力を入れたことは?

この1年は、“RE・TENT”に自分のすべてを注ぎ込みました。7,8名でグループを組み、グループごとにブランドを立ち上げて運営しましたが、各グループに店長、VMD、PRなど専門の役職を設け、1人1役を担当します。私はグループ内をまとめてブランド運営を進行する「運営係」を務めつつ、各グループの運営係をまとめてプロジェクト全体を取り仕切る、このコース全体の「運営長」も務めました。自分のグループの細かな進行に気を配りながら、他のグループ全体の動きを把握して“RE・TENT”というプロジェクトを運営するのは、並大抵のことではありません。重責に挫けてしまう場面もありましたが、そんなときには必ず仲間が手を貸し、支えてくれました。私はつい何でも自分ひとりでやろうとしてしまう性質なのですが、つらいときには誰かに頼ってもいいのだということを、仲間が気づかせてくれたのです。最終的にはみんなで力を合わせ、無事プロジェクトを成功させることができました。プロジェクトを進める中で、運営長としてメディアの取材を受けたり、渋谷区長やポップアップショップの場を提供してくれた企業の方々と話をしたりと、学生ではなかなかできない経験もできました。責任は重大でしたが、やり遂げたことで自分に大きな自信がついたと思います。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
睡眠をとって休息に充てたり、課題をしたりと、移動時間をできる限り有効活用しています。アルバイトは週に3回、焼肉屋さんで。高校3年生のときからずっと続けているのですが、とにかくうまく時間のやりくりをして学業と両立させています。ここでは接客や電話対応、レジの精算時にさまざまな客層の方とやりとりすることも多々あり、メンタルは結構鍛えられたと思います(笑)。やるべきことがたくさんあるので、優先順位をつけて効率よく動くよう心がけていましたが、そうやって磨かれた“ながら作業”のスキルや判断力は、“RE・TENT”の活動にも活かされていたと思います。
※取材内容は2022年3月時点のものです。
 

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