Q1.この科の特徴は?

4年をかけてファッションの幅広い知識を学んでいく学科。最初から何かに特化して専門性を極めるのではなく、一通りの知識や経験を身につけた上で自分の本当に好きなことを見つけ、それをさらに追求できるところがこの科の大きな魅力です。最大の特徴は、3年次から始まる「マイビジネスプロジェクト」。これまで勉強してきたことを活かし、自分の気になるビジネスを研究して掘り下げるプロジェクトです。私はこの科で学ぶうちに、ファッションには物質的な価値だけに収まらない付加価値がたくさんある、ということに気がつきました。アイテムを使うたびに購入した時の店員さんとの楽しい会話を思い出したり、アンティークの品が過去にどんな人の持ち物だったのかに思いを馳せたり。そうしたアイテムが持つ素敵な記憶に注目し、「心地よく愛おしい生活」をコンセプトに、ファッションから視野を広げてライフスタイルの研究を進めています。将来は、自分が理想とする多ジャンルのお店や施設が集まる、素敵なエリアを作れたらいいなと思っています。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

進学先の候補だった文化学園大学を見学した際に、同じ敷地内にある文化服装学院の展示ブースの前を通りがかり、学生の作品に衝撃を受けたのがきっかけ。もっといろいろな作品が見たいと思い、後日ファッションフェスティバルに参加しました。ファッションショーのクオリティの高さに感激し、さらに地元では見たことのないスタイルのファッションに身を包む学生たちを見て、「自分もこの中で生活したい!」と思い、入学を決意しました。
 

Q3.好きな授業は?

ひとつに絞るのは難しいですが、特に印象に残っているのはビジネス英語の授業。教科書中心の座学ではなく、たとえば海外のCMを見て生きたビジネス英語を学ぶなど、さまざまな工夫が凝らされています。CMで使われている英語表現が身につくのはもちろん、なぜCMがその国の社会の中で意味を持つのか、なぜその英語表現が使われているのかを考察しながら学び、現地のカルチャーやライフスタイルに関する知識も深まりました。教科書を離れたリアルな英語、しかもビジネスの場で通用する英語を、楽しく身につけられる授業だと思います。
 

Q4.学生生活で一番力を入れたことは?

「マイビジネスプロジェクト」では、自分が理想とするライフスタイルを研究するため、栃木県のSHOZO CAFEという大好きなカフェまで足を伸ばしてリサーチしました。カフェの周りには、その素敵な佇まいに刺激されたのか、いろいろなお店が集まっています。観光スポットがあるわけでもない小さな町なのに、カフェ周辺を含めたエリア一体から漂う、人を惹きつけるひとつの空気感に感動。「心地よく愛おしい生活」という自分だけのコンセプトは、ここから生まれました。
また、文化卒のファッションディレクター、山口壮大さんがファッション流通高度専門士科の有志を募って作ったCULTURAL LAB.に所属しているのですが、その活動の一環でカシオ計算機という企業とのコラボレーションに取り組んだのも良い思い出。若者に、機能性ではなく情緒的な動機から電卓を購入してもらうため、デザインにファッション性を持ったコラボ電卓を開発しました。ターゲットの設定、デザイン、プロモーション戦略まで手掛け、中でも私はSNS運営やマーケティングリサーチに注力しました。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
課題は、自宅でPCを使って効率よく進めています。アルバイトと授業の両立は大変ですが、私は一人行動も好きなので、忙しい中でも“一人時間”を作ることを心がけました。目標を高く設定しすぎるといつかは息切れしてしまうので、「頑張りすぎなくて大丈夫!」というマインドで取り組むようにしています。気の持ちようで心に少し余裕ができると思います!
※取材内容は2023年3月時点のものです。
 

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