Q1.この科の特徴は?

4年間、服づくりを軸に、ファッションの総合力を高めていきます。
文化服装学院の全ての科とコースを集約させたような、贅沢なカリキュラムになっていると思います。服づくりだけでなく、商品企画や生産管理などビジネスに関する授業もあり、グループワークやプレゼンテーションが多いのも特徴です。 カリキュラムが豊富なので、CADやデジタルプリント、コンピュータニットなど学内のさまざまな施設をフルに活用。授業外でも各施設の先生方にはお世話になっています。 そして、この科を語る上で欠かせないのが、4年次に一年がかりで手がける「プライベートコレクション」。一つのテーマで8体以上服をつくり、自分が表現したい世界観をコレクション形式で発表するもので、他の科にはないプロジェクトです。この「マイコレクション」に挑戦したくて、この科に入った人も少なくありません。将来的には自分のようにデザイナーを目指す人がいれば、マーケティングまで携わる企画職に就こうと考える人もいて、またはグラフィックワークに目覚めてデザイン業界に進む人も。進路先は幅広いと思います。卒業時、大学卒業と同等の高度専門士の称号が与えられるのもポイントです。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

サマーセミナーが印象的だったから。
高校2年生の時、短期留学でニューヨークへ。尊敬する「Off-White」のデザイナー、ヴァージル・アブローさんにイベントのサイン会でお会いしたことと、人種の坩堝であるニューヨークの多様性に触れたことで、ファッション業界で働いてみたい気持ちが芽生えました。翌年、見学を兼ねて文化服装学院のサマーセミナーに参加。リメイクコースを選択したところ、ファッション高度専門士科の先輩が指導してくださり、その先輩の説明がわかりやすくて面白かったんです。それが決め手に。文化服装学院に行きたい! ファッション高度専門士科に行って服をつくりたい!と。
 

Q3.成長を感じることは?

自分の思いを服で表現できるようになりました。
服をつくったことがない状態で文化服装学院に入学し、1年目はコロナで授業は全部オンライン。画面を見てもつくり方が理解できなくて不安でしたし、噂の通り課題が多く、一つずつこなすだけで精一杯。自分らしいデザインを考える暇はありませんでした。服づくりが楽しくなったきたのは3年目。基礎がついて思い描くデザインが作品として形にできるようになり、自分は成長していると実感しました。正直、それまで本当に辛かった。でも助けてくれるクラスメイトや仲間、わかるまで付き合ってくれる先生が心の支えになって乗り越えられました。
 

Q4.思い出に残っていることは?

同志との出会い、インターンシップ。
文化服装学院はネットワークの宝庫。そうして繋がったフォトグラファーやモデル、ヘアメイクとチームを組んで作品撮りをしています。いつか自分のブランドを立ち上げた時、同じメンバーで今のような取り組みができたら。それと、デザイナーズブランドとモデル事務所でのインターンシップも思い出に残っています。デザイナーの仕事を間近に見ることができ、自分のスキルと経験のなさを痛感。それらをカバーする意味でも、企業に就職してキャリアを積むことが大切だと思いました。インターンでの気づきは、自分にとって将来性を定めるいいきっかけに。
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
リセットするための自由時間をつくる。
集中力が長続きしないタイプなので、どんなに課題で忙しくても絶対に散歩やコンビニに行ったり映画を鑑賞したりと、一日の中に必ず自由な時間をつくるようにしています。頭がリセットされて、またがんばるぞ!という気持ちになるからです。インターンに行ってた頃は、放課後になるとブランドやモデル事務所の手伝いをしていました。休日はアイディアソースを探しにインテリアショップを巡ったりする他、友達のイベントやお誘いに顔を出すなど、いろんな人と会って刺激を受けるように心がけています。
※取材内容は2024年3月時点のものです。