Q1.この科の特徴は?

4年をかけてファッションの幅広い知識と服づくりを学び、自分の「好き」や「得意」を追求しながら高いレベルの技術を習得することができる学科です。私はここで大好きなデザインや装飾技術に磨きをかけつつ、苦手だった縫製技術も克服することができました。その上で、イラストレーターやフォトショップ、CADなどの実践的なスキルがしっかりと身につけられたことは、私にとって大きな財産になっています。また、課題が終わるたびにポートフォリオを制作し、スライドを使って発表するため、自然とプレゼンテーション能力も磨かれます。この科の特徴は、何と言っても4年間の集大成となる「プライベートコレクション」。ひとつのテーマのもと8体以上の服をつくるという本格的なコレクションで、ビッグプロジェクトです。企業とのコラボレーションもあり、プレゼンテーションで選ばれればファッションショーで披露することができ、さらには作品撮りやショーではプロのヘアメイクアップアーティストにヘアメイクをしてもらうことができます。嬉しいことに私は選んでもらえたので、ワクワクしながらショーに向けた打ち合わせを重ねて日々頑張りました。
 

Q2.文化服装学院を選んだ理由は?

昔からファッションが好きで、高校では演劇部で衣装を担当。チーフとして、一から服をつくる楽しさに目覚めました。当時はもちろん独学だったので、卒業後は本格的に服づくりが学びたいと思うようになり、いろいろな服飾専門学校をリサーチ。学校見学で文化を訪れたとき、図書室やリソースセンターをはじめ、設備が整っていることを実感しました。さらに詳しく話を聞いてみると、カリキュラムも充実していて、特にパターン制作では平面と立体のどちらも学べるところに惹かれ、アジアNo.1と言われる文化で頑張れば、幼い頃からの夢だったデザイナーになれるに違いないと確信し、入学することを決めました。
 

Q3.思い出に残っていることは?

セイコーエプソン株式会社との企業コラボでは、私のポートフォリオが選ばれて、プライベートコレクションのためのテキスタイルを提供していただけることに! 3種類のテキスタイルを作るため、長野県にあるエプソンのソリューションセンターで、テキスタイルにデジタルプリントをしに行きました。3つのボタニカルアートをグラフィックに起こしたのですが、思い通りに仕上がらない部分は都度データから修正するなど、1年を通したコラボレーションだったので、色合わせに徹底的にこだわることができました。
 

Q4.学生生活で一番力を入れたことは?

私は、第一志望のファッション企業で舞台衣装のデザイナーとして働くために、得意なデザインや装飾技術に磨きをかける一方で、イラストレーターやフォトショップを使ったCG作成のテクニックや、3DCADの操作ができるように努力しました。最初は苦手でよくわからなかったのですが、授業のほかに生涯学習のオープンカレッジも活用して勉強し、卒業までにはどれもプロ並みに使いこなせるように。今まで課題制作をしていく中でポートフォリオにも力を入れていたので就職活動の際に持っていったところ、担当の方に3DCADのスキルを誉めていただき、念願かなって第一志望の企業から内定をもらうことができました!
 

Q5.1日を円グラフで表すと?

1日のスケジュール
課題が多い学科ですが、私はいろいろな検定試験やコラボレーションに取り組んでいたので、スケジュールをしっかり立てて行動することを心がけました。入学するまでは、どちらかといえば時間にルーズなタイプだったのですが、入学後は時間がコントロールできるようになり、今日は何の課題を持って帰って、どこまで家で作業するか、どの課題のどのあたりまで終わらせるかなど、事前に考えて行動する癖がついたおかげで、時間の使い方がうまくなったと思います。時間のあるときは、アンティークショップ巡りや舞台鑑賞、美術館やライブに行くなど、いろいろなものを見て感性をアップデート。そこで得たものはデザインのインスピレーションになることも多く、刺激を受けた後はカフェでデザイン画を描くことも。
※取材内容は2023年3月時点のものです。
 

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