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将来を見据えた文部科学省の教育プロジェクト取り組みの報告

2014.04.24

平成25年度、文部科学省が推進する将来の日本を支えていくための人材育成プロジェクト「成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業」の職域プロジェクト部門において、文化服装学院では3つのプロジェクト(クリエーション(分科会:高校連携含む)、グローバルビジネス、社会人教育)が採択され、一年間活動をしてきました。
 この事業では、産官学が一体となって、次世代の人材育成における学習プログラムを構築することを目的としています。

 「テキスタイルおよびクリエイティブ分野におけるグローバルな人材育成プロジェクト」(クリエーション)では、教育機関と産業界が連携し産地研修や専門知識研修などの特別研修、作品加工や制作などの実習を通じて、グローバルな視点を有した高度な専門職業人の養成を図りました。平成23年度の検討結果および平成24年度の実証結果をもとに、25年度は多種に亘るより一層の具体的な素材に関する知識や技術の修得のためのプログラムを強化し、テキスタイルについての知識を持ち、それをクリエーションに活かすことのできる総合プロデュース力を育成するプログラムの基盤を構築しました。

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産地研修・専門知識研修(文化・ファッションテキスタイル研究所)
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左から"オリジナル作品の制作風景"、"IFF(合同展示会)での作品展示"、"IFFTI(国際ファッション工科大学連盟)年次総会会期中にショー形式で発表した作品"

 「テキスタイルおよびクリエイティブ分野におけるグローバルな人材育成プロジェクト
  分科会:高校連携」
 分科会 高校連携では、高校生が夢を持って職業選択をできる学びの場づくりを目標に、全国7県9校の高校と、教育団体、行政を含む5団体と文化服装学院の委員15名による検討会議実施。現状の確認、情報共有、問題点や来年度以降の取り組みについて話し合いが行われました。
 今後の取組みとしては、魅力ある授業づくりのために、専門性(業界の実情を学ぶ機会等含む)増強のための教員向け研修、高校の通常授業と連携した内容で、レギュラー授業として組み入れることのできるプログラム、手法の開発・検証、ものづくりの魅力、働くことの楽しさ、大変さ、難しさを学ぶ職業理解推進講座の開催、地元企業等産業界との連携による社会的・実践的教育のための体制構築を模索し、グローバルな見地から推し進める予定です。

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「グローバルファッション人材育成プロジェクト」では、24年度、国際的にビジネスを展開できる人材の養成を目的としたモデルカリキュラムを組成し、ゼミ形式での実証を行いました。25年度は、前年度行ったゼミ教育等を受け、ファッション分野におけるグローバル教育のあり方を引き続き検討し、さらに進化させた形で実証、同時に全国の専門学校に普及させることを目的としたプログラムを構築しました。授業では、現場の第一線で活躍する企業人が講師を務め、さらにディスカッションとプレゼンテーションを多く取り入れ、より実践に近いカリキュラムを実施しました。
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左から"企業人による講義"、"グループディスカッション"、"学生によるプレゼンテーション"

「社会人教育において永続的に必要な知識・技術の成績・管理システムの構築」(社会人教育)では、社会人におけるe-ラーニングを取り入れた事業を行いました。24年度までの事業において検証した事実、それは幅広い職種の人々に向けて共通した知識や技術、最終幹部候補、仕事に問題提起できる若年層(離職者や異業種からの転職者も含む)を問わず永続的に必要な職業能力の源が存在することです。その「学習ユニット」をe-ラーニングで業界全体に普及させることを目的に実施しました。特に力を入れた未就職者支援(Fashion Career Link)では、企業と卒業生とのマッチングを目指した結果、他業界から希望するファッション業界への転職を成功に導くことができました。また、ハローワークとの連携をはかり、ジョブカードなどもふまえて社会人に共通する評価法策定に向けて検討をしました。

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e-ラーニング設問内容

以上3つのプロジェクトにおいて実施した内容は下記の報告書でご覧になれます。

● テキスタイルおよびクリエイティブ分野におけるグローバルな人材育成プロジェクト
事業報告書

● テキスタイルおよびクリエイティブ分野におけるグローバルな人材育成プロジェクト 
分科会:高校連携 事業報告書

● グローバルファッション人材育成プロジェクト事業報告書

● 社会人教育において永続的に必要な知識・技術の成績・管理システムの
構築事業報告書

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