4月18日(月)、25日(月)にスタイリスト科卒のアーティスト 
加賀美健さんによる特別講義が行われました。
※文化服装学院ではファッションの最前線で活躍している方々の経験と情報を得るため、各学科の内容に適した特別講義を随時、企画しています。
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加賀美さんは現在、「タカイシイギャラリー」に所属し、国内外での個展やグループ展への参加やアパレルメーカーとのコラボレーションなど幅広く活動を行っています。
アーティストになる前は在学中から馬場圭介氏のスタイリストアシスタントを務めていた加賀美さんだが、次第にアートの世界に興味を持ち始めアシスタントを辞め、サンフランシスコに渡り、作品制作を始めたそうです。
『アートは自由、だからこそ楽しい』
第1回目の講義はオリジナリティーあふれる作品の数々を見せていただきました。
アパレルメーカーとのコラボレーションも多く、fur furやandA、G.V.G.V.とのコラボ作品は学生から「かわいい!」との声が多数。それぞれの作品についてていねいに説明してくださいました。
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「アイディアに困ることはないか?」との学生の質問に「アイディアに煮詰まったことはない。アイディアを考えよう、と思って考え始めるとなかなかアイディアが浮かばない。好きなことをずっと考えているとアイディアがだんだん浮かんでくるので、なんとなく振り幅を広げて自分の好きなことを考え続けたり、人間観察してみたりすることが大切。」と答える加賀美さん。
ものづくり、という面では同じフィールドで活躍している先輩の言葉は学生の心に響いたはずです。
第2回目の講義は「人気キャラクターを変形してみよう!」というワークからスタート。
今までの形にとらわれずに、自由な発想で学生たちは加賀美さんと一緒にさまざまなアイディアを発表しました。
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その後は、前回の授業で注目の的だったfur furとのコラボレーションについて。「“毒舌ヤンキー森ガール”というコンセプトがうまれたきっかけ」「コレクションでの具体的な仕事内容やfur furとのやりとり」などをコレクションやルックブックの写真を紹介しながら話していただきました。
20110509kenkagami04.jpg
fur furのルックブック写真はこちら
http://www.fashionsnap.com/collection/fur-fur/2011-12aw/
「頼まれた仕事はそれ以上のものを創り驚かせたい」と日々作品づくりに励んでいる加賀美さん。最後は加賀美さんが影響を受けたアーティストの作品の写真などを見せながら、仕事で大切にしていることを話してくださいました。
学生たちからも様々な質問が飛び出し、笑顔で応える加賀美さん。
文化を卒業し、アーティストとして個人で活躍している加賀美さんのお話は大きな刺激になったようです。
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加賀美健
プロフィール
アーティスト。文化服装学院 スタイリスト科卒。
学生時代からスタイリスト・馬場圭介氏のアシスタントに。6年間ほど務めたのち、サンフランシスコに渡る。1年半ほどの現地滞在時にアート作品を制作、帰国後、「タカイシイギャラリー」に所属し、現在作品を発表中。国内外での個展やグループ展への参加やアパレルメーカーとのコラボレーションなど活動の幅は広い。
http://www.kenkagami.com/
また、昨年代官山に自身がセレクトする古着、オリジナルを取り扱うショップ「STRANGE STORE」をオープン。
加賀美さんのshop
http://strangesto.exblog.jp/
現在開催中の加賀美さんが参加しているグループ展
「Happy Mind ? my pleasure」2011年4月17日(日)~5月29日(日)
http://www.misakoandrosen.com/index.html

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