卒業生 山本耀司氏 特別講義 レポート！
11月10日（木）、文化学園（会場：文化服装学院B館ホール）にて本学院の卒業生、山本耀司氏が特別講義を行いました。
高度専門士科とアパレルデザイン科の学生が山本氏に質問し、回答をもらう、という形式ですすめられた特別講義。
学生からはさまざまな質問が出ましたが、一つひとつ丁寧に回答してくださいました。
質問は先日受章したフランス芸術文化勲章「コマンドゥール」、今年、発刊した初の自叙伝「MY DEAR BOMB」、パリでの生活、ファッションやコレクションについてから、さらには女性についての質問も出ました。
デザイナーとして最先端を走り続ける中で、“パリコレクションで毎年発表する、ということは当然息詰まることもある。でも、続けている理由はモデルがランウェイに出ていく瞬間、毎回ではないがごくたまに自分がつくったものよりすごい、と思えるときがある。神様がくれたもの、みたいに感じるときがあり、そんな風に感じることができた日はデザイナー冥利につきる。夜寝るまで幸せな気持ちでいる、”という、まさにパリコレで長年活躍し続けたデザイナーしか感じることのできない気持ちを話していただきました。
学生へのメッセージとして、「トレンドを追わずに、オリジナルを作り出してほしい。そのためには、まずは自分が良いと思ったものをどんどんコピーすること。考えるだけでは作り出せないので、体を動かしてどんどん作り出してほしい。そのうちオリジナルが見えてくるはず。
先に悩んではダメ。あなたたちはまだ人生、始まってもいない。これから最低でも10年、頑張って生きなさい、それがすべて服にあらわれるから。」
という言葉をいただきました。
なかなかお会いすることができない卒業生にお会いすることができ、学生もとても嬉しそうでした！
山本耀司氏プロフィール
慶應義塾大学法学部卒業後、文化服装学院デザイン科（当時）に入学、卒。在学中に「装苑賞」並び遠藤賞「デザイン大賞」を受賞。1981年にパリコレクションを発表して以来、常に時代の先頭を走り続ける。
2011年、自身の初の自叙伝、「MY DEAR BOMB」を発刊。そして、フランス共和国 より「芸術文化勲章 コマンドゥール」受章。
●芸術文化勲章 コマンドゥール
フランス文化省が、「芸術・文学の領域での創造、もしくはフランスや世界での普及に傑出した功績のあった人物」に授与している名誉勲章である。シュヴァリエ（騎士）・オフィシエ（将校）・コマンドゥール（騎士団長）の３つの等級があり、山本耀司氏が受章した「コマンドゥール」はフランス芸術文化勲章の最高位にあたる。
Yohji Yamamoto 公式サイト
http://www.yohjiyamamoto.co.jp/
