第97回 装苑賞 在校生が佳作1位、2位を受賞!
※画像とテキストの一部は装苑オンラインより転載しています。
6月27日(火)、新人デザイナーの登竜門として長い歴史を誇るコンテスト「第97回 装苑賞」の公開審査会が開催されました。
審査員はファッションデザイナーのコシノジュンコさん(JUNKO KOSHINO)、津森千里さん(TSUMORI CHISATO)、廣川玉枝さん(SOMARTA)、三原康裕さん(MIHARAYASUHIRO)、森永邦彦さん(ANREALAGE)、熊切秀典さん(beautiful people)、宮前義之さん(A-POC ABLE ISSEY MIYAKE)、坂部三樹郎さん(MIKIOSAKABE)の計8名。
一次審査のポートフォリオ審査で32組の候補者を選出。その後、対談形式の2次審査を経て半数に絞られた16組が、ランウェイにて各3体のミニコレクションを発表しました。
厳正なる審査の結果、装苑賞佳作1位に選ばれたのは、文化服装学院 アパレルデザイン科 三年次在学中の田口裕大(たぐちゆうた)さん。佳作2位を文化服装学院 アパレルデザイン科 三年次在学中の鈴木昌朗(すずきまさあき)さんが受賞しました。
【受賞作品】
装苑賞佳作1位
受賞者:田口裕大(たぐち ゆうた)
テーマ:「Sculpture ~彫刻的服造り~(すかるぷちゃー~ちょうこくてきふくづくり~)」
コンセプト: 人は常に自分の命(時間)を削り、削られ生きている。"削る"という行為から見えてくる"人間らしさ"を作品で表現したいと考えました。軍服やスーツなどからデザインのイメージを広げ、フェイクファーとライトモデリングペーストを使い、削りながら形を作っています。裏地にもこだわり、服としての着心地のよさも意識しました。
プロフィール:2001年生まれ、愛知県出身。2021年、文化服装学院 ファッション工科専門課程 ファッション工科基礎科入学。現在、同専門学校 アパレルデザイン科 三年次在学中。
装苑賞佳作2位
受賞者: 鈴木昌朗(すずき まさあき)
テーマ: 「デニムと皮膚の親和性(でにむとひふのしんわせい)」
コンセプト:人は生まれてから死ぬまでほぼすべての時間を服と過ごします。そこで布と人との間にあるつながりを考え、作品を制作しました。素材には皮膚と特徴が似ているデニムを使用。皮膚が衰え、しわやしみが生まれるように、デニム特有の色落ちやダメージなどの経年変化に注目し、色の濃淡を意識してデザインに反映させていきました。
プロフィール:1999年生まれ、静岡県出身。2021年、文化服装学院 ファッション工科専門課程 ファッション工科基礎科入学。現在、同専門学校 アパレルデザイン科 三年次在学中。
Tweet