ファッション流通高度専門士科の1年生が、東京・代官山にあるセレクトショップ「Good LIFE STORE」とのコラボレーションに挑戦。同ショップのノベルティグッズを企画し、実際に顧客へと配布するまでを目指すプレゼンテーションが10月6日(水)に開催されました。

 この企画がカリキュラムの一環としてスタートしたのは、入学後間もない6月下旬のこと。まだまだ新型コロナ感染症の影響が大きい中、特別講義やリサーチ、ヒアリングを重ねて、マーケティング4P(Product、Price、Place、Promotion)の一つであるプロモーションを理解することが目的。さらにグループワークによって自分の視野を広げ、クライアントやその向こう側にいる顧客にどんな驚きや喜びを届けられるかについてという、プロジェクトの完成度を高めることも求められるというもの。

 中山 修氏(Good LIFE STORE代表)同席のもと、スタートしたプレゼンテーションに参加したのは全9グループ。プレゼンテーションにかけられる持ち時間は各6分のため、短い中にも抑揚をつけ、また実物や動画を見せながら進行するなど、その発表にも工夫が凝らされていました。ショップのコンセプトや所在地、顧客層の分析を経て設定された商品の予算・納期はもちろん、ラッピング方法やそのグッズが顧客に手渡された先のストーリーまでが実にさまざまに提案されました。

  例えば、“当たり前の日々を特別に”をコンセプトに、吉祥文様である市松柄の箸置きと幸せを包むという意味のある風呂敷のセット提案、“Spice up your Life”をコンセプトとして導き出したグループが提案したのは学院の廃棄物である残布を手組みした「マスク(グラス)コード」。またガチャの中にお香を忍ばせて、ノベルティを渡す行為さえイベント化してしまうアイディアも。サステナブルな視点、ジェネレーションを横断するモノ・コトの提案が随所にみられ、中山さんからも、「昨年以降、プレゼンテーションの進化は目覚ましく、5年目を迎える今回はさらにノベルティとしてのクオリティが上がっている」との講評をいただくほどでした。

 後日、正式なノベルティグッズとして採用されたのは、“日々の生活に光を”をコンセプトにし、アルヒープ・イヴァノヴィチ・クインジの絵画の上に顧客へのメッセージをプリントした「コースター」です。現在の社会情勢を踏まえて導き出されたコンセプトの力強さ・メッセージ性の高さを高く評価していただきつつも、「そもそも、めちゃくちゃかっこいい!」(中山さん)ことが決定打となったようです。

 プレゼンテーションから12週間後となる11月20日(土)より、Good LIFE STOREでのノベルティ配布がスタートする予定。文化服装学院でファッションを学び始めて最初のプレゼンテーションは、この先、たくさんのプロジェクトを手掛けていくであろう学生たちにとっても、忘れられない思い出となるはずです。

[コラボレーション協力] 代官山セレクトショップ Good LIFE STORE
Instagram:https://www.instagram.com/good_lifestore/
on-line Shop:https://goodlifestore.jp/

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