イタリアのブランド、エトロのクリエイティブ・ディレクター マルコ・デ・ヴィンチェンツォ氏が来日。2月14日(火)に文化服装学院で特別講義を開催しました。

これまでファミリー経営だったETROとしては、2022年6月に就任したマルコ・デ・ヴィンチェンツォ氏が、外部から初めてウィメンズ、メンズ、ホームコレクション全てのデザインを監修するクリエイティブ・ディレクターとなります。マルコ氏による初めてのクリエイティブビジョン、ETROPìA (エトロピア) の第四章となる「WONDERLAND OF ETROPÌA(ワンダーランド・オブ・エトロピア)」が発表され、エトロピアが現実世界に登場し、ポップアップストアをはじめとするローンチイベントが、2023年2月15日(水)に日本・東京からスタートすることから、来日に合わせ今回の特別講義が実現。ファッション流通高度専門士科、ファッションテキスタイル科、バッグデザイン科、シューズデザイン科の学生が参加しました。
 
講義では、これまでの経歴やエトロのクリエイティブ・ディレクターに就任してから初めてのショーについてなど、自身の経験や思いについてのお話しはもちろん、学生からも積極的に質問があがり、そのたびに親身に耳を傾け、1つ1つ丁寧にお答えいただいた姿がとても印象的でした。さらに「学生とコミュニケーションをとりたい!」と、マルコ氏自らが学生に質問する場面も。開催時間を目一杯つかって学生と交流してくださいました。未来ある学生に向けて心に響くメッセージをたくさんいただき、貴重な特別講義となりました。

講義の様子

最後に参加学生たちと。Grazie!

ETRO
1968年イタリアにてイタリア・ミラノ本社を拠点に、ジェローラモ・エトロによってテキスタイルメーカーを創業。イタリアを代表するラグジュアリーブランド。1981年に「ETRO」のタグをつけたインテリア装飾用ファブリック(アレダメント)より最初のコレクションが誕生。1984年、ペイズリー柄をジャカード織で表現したバッグを完成させ、ネクタイ、ショール、小物類を加えたアクセサリー分野にも進出。1997年春夏、ミラノで初のウィメンズコレクションを発表。1997年秋冬には、次男キーン・エトロ(Kean ETRO)がクリエイティブ・ディレクターを務め、メンズコレクションも発表。2000年春夏より長女であり末娘のヴェロニカ・エトロ(Veronica ETRO)がウィメンズウェアのチーフデザイナーに就任し、兄キーンとの共同製作としてコレクションを発表。
2022年6月、デザイナー交代。クリエイティブ・ディレクターにマルコ・デ・ヴィンチェンツォが就任。ウィメンズ、メンズ、及びホームコレクションを手がける。
https://www.etro.com/jp-ja/

マルコ・デ・ヴィンチェンツォ氏
1978年、シチリア北東部のメッシーナ出身。古典を学んだ後、ローマに移り、21歳でフェンディのスタイルオフィスに入社(現在もレザーグッズのヘッドデザイナーを務めている)。2009年、自身のブランドを立ち上げ、同年7月にヴォーグ・イタリア企画のコンテスト「Who is on Next」で優勝。2022年6月、エトロのクリエイティブ・ディレクターに就任。ウィメンズ、メンズ、及びホームコレクションを手がける。

雑誌掲載情報
GQ5月号(4月1日発売号)
クリエイティブ・ディレクター マルコ・デ・ヴィンチェンツォ氏のインタビュー記事にて、特別講義の様子が掲載されました。

ニュース一覧を見る