高田賢三や山本耀司を輩出した日本を代表するファッションデザインコンテスト、装苑賞。
今年で86回目を迎える装苑賞の公開審査会が4月24日(火)に文化服装学院の遠藤記念館大ホールを使用して開催されました。
1,596組の中から2次審査を通過した候補者16組が、各自コンセプトを掲げた3体のコレクションを披露。日本を代表するデザイナー8名の審査により、グランプリにあたる装苑賞を文化服装学院卒業生の玉田達也さんが獲得しました。
【審査員】
岩谷俊和、コシノジュンコ、田山淳朗、津森千里、菱沼良樹、丸山敬太、皆川明、山本里美
※審査員は国内外で活躍するデザイナーの中から選ばれ、上記審査員は全員、文化服装学院出身者です。
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●装苑賞
玉田達也 服飾専攻科デザイン選考~ファッション高度専門士科 2010年卒業
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「創造的進化」
ポーランドの画家、ズジスワフ・ベクシンスキの作品から着想を得て、人間の進化の
可能性の模索を主題としました。その可能性を、身体が衣服へと変容すると想定し、
オパール加工により縦糸を除いた布帛と、カットワークやエナメル加工を施したレザー
を重ね、タックを縫製する事で、骨格や筋など、身体構造から感じられる連続性、繊
細さを立体的に表現。手間を厭わず取り組む事で、膨大な時間の集合である“進化”と
いう概念とリンクさせ、人間に内包される美、“身体から創造される衣服”を表現して
います。
profile
1988年、福島県生まれ。
2006年、福島県立福島西高等学校卒業。
2010年、文化服装学院 ファッション工科専門課程ファッション高度専門士科卒業。
2012年、文化ファッション大学院大学 ファッションビジネス研究科 ファッションク
リエイション専攻 ファッションデザインコース修了。
現在、フリー。(9月からパリへ留学予定。)

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