高校生ファッションデザイン画コンテスト2024、受賞者決定!
文化服装学院主催「高校生ファッションデザイン画コンテスト2024」の審査会が先日行われ、厳正なる審査の結果、各賞の受賞者が決定しました。
応募総数は昨年を大きく上回る851名、計946作品。審査してくださったのは、須田 渉美先生(繊研新聞社記者)、木村 晶彦先生(ファッションデザイナー)、加藤 翔平先生(ファッションデザイナー)、玉利 亜紀子先生(『装苑』編集長)、相原 幸子文化服装学院 学院長です。
そして、今回見事デザイン画大賞に選ばれたのは、松井 天音さん(東京都立農業高等学校 2年)の作品。加えて、優秀賞(2作品)、審査員賞(4作品)、佳作(20作品)が選出されました。
また、優秀団体賞を受賞したのは、40点もの作品をご応募いただいた宮崎日本大学高等学校。いずれの作品も丁寧に彩色が施されており、デザインとあわせた総合力の高さで、審査員の票が集まりました。
受賞作品は、11月2日(土) ~ 4日(月・振休)の文化祭にて展示されます。展示会場では、来場者の投票によって「来場者賞」を選出。全国の高校生によるファッションデザイン画の数々をご覧になると同時に、ぜひ審査員として投票にご参加ください! 文化祭の詳細は➡こちら
※受賞者の皆さまには後日、表彰式・副賞のご案内、賞状等のお受け取りなどに関するご案内をお送りいたします。
デザイン画大賞
松井 天音さん
東京都立農業高等学校 2年
憧れの人「母」
作品説明「学生時代の母は全身ピンクの服を着ていて、とてもきれいで、皆の憧れのような存在だったと、母の親友に教えてもらいました。今でもすごくきれいで、やさしい母。私が一番憧れている母のためにデザインした作品です」
選評「描かれている人の強さが絵から伝わってくるのは、服のデザインとポージング、色合いがマッチしているからでしょう。特にこのボディバランスは抜群です。ベルトやファスナーなどディテールの表現もしっかりしていて、服をつくれる人なのだろうと思います。実際の服になった場合も、このデザイン画通りにバランスよく仕上がりそうなリアリティを評価しました」
優秀賞
選評「ストライプや三角などのグラフィカルな要素と有機的モチーフの組み合わせが絶妙で、そこに繊細なブルーのグラデーションとイエローの色合いをのせることでとても素敵な作品になっています。しかもユニークなシューズデザインが秀逸。独自の感性にあふれています」
選評「タッチがとても細かく、テキスタイルの具体性がしっかり表現されています。フラワーモチーフの配置、シルエット、パンツのデザインにも想像力が発揮されていて、センスのよさを感じると共に、憧れの人にこの服を着せたいという強い思いがデザイン画にも表れています」
審査員賞
木村晶彦先生 選評「実物の素材を用いたコラージュ的なデザイン画でしたが、とてもていねいにつくられていました。実物の作品をイメージできるクオリティであった点と、ピンクのボディに黒のリボン、ミニ丈といったディテールがモダンでクチュールのような雰囲気で、デザイン自体もとてもいいと思いました」
加藤翔平先生 選評「一瞬コルセットにみえつつ、ジャケットのデザインを取り入れているところから作者のやんちゃさみたいなものが伝わってきて、まずは好みでした。リボンの質感とボリュームの捉え方も繊細かつ大胆。またベージュの差し色などもココ・シャネルについてしっかり調べた上でデザインに昇華させていることが伺え、好感を持ちました」
玉利亜紀子先生 選評「こうしたコンテストではどちらかというとレディス作品の方にファンタジーや世界観を感じて選ぶことが多いのですが、この作品には深いバッググラウンドストーリーを感じました。牧歌的な雰囲気の中にもシュールさがあり、米津さんにぴったりすぎるくらいぴったり。アイディアがすばらしい上に、素材感も表現されている点に惹かれました」
須田渉美先生 選評「モノトーンでこれだけの立体感を出せるということは、とてもしっかりした技術の持ち主だと思います。そして、とても力強い。画面構成も巧みで、遠目にみても興味を惹かれるデザイン画という点から選出しました」
佳作
※佳作受賞作品の「憧れの人・作品説明」は、こちらからご覧ください。※受賞者名は、あいうえお順です。
優秀団体賞
宮崎県・宮崎日本大学高等学校(応募者数40名、作品数40点)
選評「いずれの作品も丁寧に彩色が施されており、デザインとあわせた総合力の高さを評価しました」。なお、同校のうち1名は優秀賞、2名は佳作とのダブル受賞となります。
※優秀団体賞 全作品は、こちらからご覧ください。
高校生ファッションデザイン画コンテスト
開催概要は➡こちら