【更新】高校生ファッションデザイン画コンテスト2026、受賞者決定!
文化服装学院主催「高校生ファッションデザイン画コンテスト2026」の審査会が先日行われ、厳正なる審査の結果、各賞の受賞者が決定しました。
『憧れのあの人に着せたい服』がテーマの当コンテスト。審査してくださったのは、青木 規子先生(繊研新聞社記者)、木村 晶彦先生(ロキト デザイナー)、加藤 翔平先生(HEIHEI デザイナー)、二宮 ちえ先生(スタイリスト)、玉利 亜紀子先生(『装苑』編集長)、相原 幸子 文化服装学院 学院長です。
応募総数は過去最多の951名・計1085作品!そして、今回見事デザイン画大賞に選ばれたのは、小林 小夏さん(長野県 佐久長聖高等学校 1年)の作品です。加えて、優秀賞(2作品)、審査員賞(5作品)、佳作(20作品)が選出されました。
また、優秀団体賞については当初1校のみの選出を予定しておりましたが、非常にレベルの高い作品が揃い、審査員の間でも熱い議論の末に票が大きく割れたため、今年度に限り2校を選出することにいたしました。受賞校は、23名・23作品をご応募いただいた兵庫県立兵庫工業高等学校、ならびに、45名・45作品をご応募いただいた宮崎県 宮崎日本大学高等学校の2校です。
受賞作品は、2026年11月1日(日) ~ 3日(火・祝)の文化祭にて展示されます。展示会場では、来場者の投票によって「来場者賞」を選出。全国の高校生によるファッションデザイン画の数々をご覧になると同時に、ぜひ審査員として投票にご参加ください!
文化祭の詳細は➡こちら
※受賞者の皆さまには後日、授賞式・副賞のご案内、賞状等のお受け取りなどに関するご案内をお送りいたします。
【2026.10.2更新】装苑オンラインにも掲載されました
記事名:『受賞者決定!文化服装学院主催、高校生ファッションデザイン画コンテスト』
https://soen.tokyo/fashion/news/bunka2610/
*審査会当日の様子も掲載!
*本ページの審査員選評は装苑オンラインより一部転載しています。
デザイン画大賞

小林 小夏さん
長野県・佐久長聖高等学校 1年
憧れの人 「坂本 龍一(作曲家、音楽プロデューサー)」
作品説明
ふと見た記事で、坂本龍一さんの「ピアノを自然に還す実験」というものを目にして、私は、この世の中でこんなに素敵で繊細なものがあるのだろうか、と心から感じました。そんな坂本龍一さんの「A Flower Is Not A Flower」という音楽に身をまかせてこのデザイン画を描きました。 自然でいっぱいの、私の大好きな人です。
審査員選評
このデザイン画には強く惹きつけられるものがあり、プレゼンテーション能力の高さも感じられました。あまりカラフルな印象がない坂本龍一さんにあえて鮮やかな服を着せるという、その「心地よい違和感」が、視線を奪う大きな理由の一つでしょう。アシンメトリーなデザインや、トップスとボトムスの絶妙なアンバランスさも興味深い違和感へとつながっています。「誰に着せたいか」が明確に伝わってくる、作者の強い意志を感じる作品です。
優秀賞

東京都立保谷高等学校 1年
憧れの人 「いつかの自分」
作品説明
人生を長く生きれば生きるほど、様々な「トゲ」に出会い、そのたびに様々な感情を知ると思います。しかし、そんな人生のトゲもふきとばすくらい前向きな自分で生きてほしいなと思い、この服をデザインしました。黒いものが「トゲ」、カラフルな線で「感情」を表現しています。
審査員選評
「トゲ」をテーマに掲げ、無数のトゲによって未来を連想させる圧巻のデザイン画です。痛々しささえ覚えるほどのディテールですが、着用者に設定されているのは“いつかの自分”。トゲを身に纏い、その時々を戦いながら前へ進んでいくというポジティブなコンセプトも高く評価されました。黒地に映えるカラフルな色彩構成も美しく、作品のもつ勢いと迫力が実に見事に表現されています。

神奈川県立神奈川工業高等学校 2年
憧れの人 「ヘレナ・ボナム=カーター(イギリスの女優)」
作品説明
ピンクのバラの美しさと気品をイメージしています。胸元にバラをつけ、緑のリボンを葉が垂れているように配置しました。また、バラが葉や棘に囲まれているイメージから、肩と手首にボリュームのある緑のフリルを取り入れました。さらに、白いタイツと手袋でバラの持つ気品を表現しました。
審査員選評
高いデッサン力や技術力を駆使した作品が多い中で、本作はイラストレーションならではの、ふわっとした独特の雰囲気が完成されています。この方の作品を何点も並べたら、唯一無二の素敵な世界観が広がるのではないでしょうか。実際に服になった時のチャーミングなイメージもリアルに伝わってきます。他の応募者とはひと味違った視点でファッションを捉えており、それもまた大きな魅力です。
審査員賞

兵庫県立兵庫工業高等学校 3年
憧れの人 「ヤノベケンジ(現代美術作家)」
作品説明
作品を通して希望やワクワクを届けるヤノベケンジさんに着てほしい服をデザインしました。特に、旅の守り神である「SHIP’S CAT」から着想を得て、宇宙を旅する服のイメージで描いています。機械的な世界観を表現しつつ、花を加えることで生命の温かさを表しました。ヤノベケンジさんの作品のように、見る人が楽しめる服にしたいと考えました。
玉利 亜紀子先生 選評
まずコンセプトが大変興味深かったです。ヤノベケンジさん(現代アーティスト)の作品「SHIP’S CAT」から着想を得ているというところ、とてもキャッチーだと思います。しかも、魅力はコンセプトだけにあらず、宇宙服のように見えるセットアップ、酸素管のように見える飾りベルト、宇宙服ヘルメットのように見えるアクセサリーなど、ひとつひとつのファッションへの落とし込み方にユーモアとセンスを感じました。未来にこんな宇宙服ができたらいいですね。

東京都・S高等学校/バンタンデザイン研究所 高等部 3年
憧れの人 「昔の先輩」
作品説明
小学校の頃の憧れの先輩に着てほしい服を描きました。当時の制服をベースに、暖かい雰囲気の人だったな、馬が好きだったなと記憶をかき集め、脳内で補完して美化して原型を変えてしまったであろう部分も含めて、こんな服を着ていてくれたらまた偶然会えるかもしれないのにと思いながらデザインしました。
加藤 翔平先生 選評
憧れの人である昔の先輩をモデルに、学生時代の制服をベースにしながら、優しい雰囲気を柔らかい色彩で表現されていますね。花柄などのロマンティックな柄に制服のモチーフを掛け合わせた表現もとてもかわいらしいです。馬が好きだった先輩の記憶からユニコーンのしっぽを服にあしらったり、三つ編みを装飾に取り入れたりする発想力が見事。妄想から膨らませたという憂いのあるポージングも、作品全体の世界観をより魅力的に引き立てています。

兵庫県立八鹿高等学校 1年
憧れの人 「レオナルド・ダ・ヴィンチ(芸術家)」
作品説明
彼のスフマート技法と、今回の私の型紙の上からクレヨンを塗る方法がたまたま重なりました。チョコチップのような水玉や明るい色の割りあては、彼の伝記を通して、彼のイマジネイティブなキャラクターを表現したいと思ったからです。
青木 規子先生 選評
大抵のデザイン画は装飾的でフェミニン、かつガーリーな雰囲気になりがちですが、その中でこの絵はフォルムが非常に潔く描かれていました。ストンとしたドレスをカラフルな色とドットだけで表現した簡潔さも素晴らしく、数あるデザイン画の中でもひと際目を引きます。さらに、描かれた顔や手がすべてシルエットになっている点も引きつけられたポイントです。服にしたときのイメージが湧きやすく、「実際に仕立てたら面白いだろうな」と思わせてくれる作品でした。

宮崎県・宮崎日本大学高等学校 2年
憧れの人 「お母さん」
作品説明
普段お母さんが着ている服とは少しちがう、遊び心のあるデザインにしました。大きなフリルやドット、渦巻き模様など、見ていて楽しくなるような、かつ、個性がでるような要素をたくさんとりいれました。お母さんにはいつまでも自分らしく、楽しくおしゃれをしてほしいです。
木村 晶彦先生 選評
複雑なデザインでありながら、全体として見事なバランスが保たれています。多岐にわたるディテールを1枚のドレスへ美しく落とし込み、昇華させている点が非常に魅力的です。特に柄の配置やアシンメトリーなスリーブにはモダンな感性が光り、実際に仕立ててもこのままの美しいシルエットを再現できる完成度の高さを感じます。スカート部分にタフタを採用してみたり、柔らかい素材でパフスリーブを仕立てるなど、素材提案も含めて完成が非常に楽しみな一着です。

神奈川県立七里ガ浜高等学校 3年
憧れの人 「シャローム・ハーロウ (カナダ出身のモデル・女優)」
作品説明
1995年のヴェルサーチェのランウェイが一番大好きなので、黒のドレスをデザインしました。密集していて分かりづらいかもしれないですが、レースの部分には「タチアオイ」というお花を描いています。その花言葉は、「気高く威厳に満ちた美」です。
二宮 ちえ先生 選評
この人物のバランスがとても好きです。ドレスの艶感やレースの細かいディテールなど素材感の表現が上手で、エレガントな雰囲気が素敵に描かれていると思います。陰影のつけ方も秀逸で、よく見るとレース部分は画材を使い分けていて本当に美しいですね。クラシックなドレスでありながら、今っぽい絵のタッチによってシリアスすぎずファッションライクに仕上がっているのが魅力的。レースのグローブの上からネイルを描いているのも斬新で良いですね。
佳作

宮崎県・宮崎日本大学高等学校 3年
憧れの人 「米津玄師(ミュージシャン)」

福島県・今泉服飾専門学校 高等課程 3年
憧れの人 「母」

愛媛県立松山南高等学校砥部分校 2年
憧れの人 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(ファッションデザイナー)」

福岡県立香椎高等学校 3年
憧れの人 「成海聖奈(HoneyWorksのキャラクター)」

福岡県・市立福岡女子高等学校 2年
憧れの人 「しげの秀一(漫画家)」

福岡県・九州産業大学付属九州高等学校 1年
憧れの人 「理想の中の自分」

神奈川県・市立横須賀総合高等学校 3年
憧れの人 「きゃりーぱみゅぱみゅ(ファッションモデル、歌手、タレント)」

愛知県・至学館高等学校 1年
憧れの人 「妹」

北海道・市立札幌平岸高等学校 3年
憧れの人 「自分」

埼玉県立新座総合技術高等学校 3年
憧れの人 「gege(モデル)」
※佳作受賞作品の「憧れの人・作品説明」は、こちらからご覧ください。※受賞者名は、あいうえお順です。
優秀団体賞
兵庫県立兵庫工業高等学校(応募者数23名、作品数23点)

審査員選評
線の描き方、色の濃淡、ドレープやフリルなど、技術的にクオリティの高い作品が多く見られました。よく勉強されているように感じます。それぞれの世界観の表し方も巧みで、どんな人物に着せたいかということまで伝わるような作品群だと思います。また、シルエットや装飾などでは、個性豊かな色彩を見せつつも、どこかリアルさを感じる部分があり、そのバランスも良かったように思います。いつか、制作にもトライしてみてほしいです。
※優秀団体賞 兵庫県立兵庫工業高等学校の全作品は、こちらからご覧ください。
宮崎県 宮崎日本大学高等学校(応募者数45名、作品数45点)

審査員選評
全体的に大胆で華やかさのあるデザイン画が揃っていて、とても目を引きました。細かい柄やディテールの線も丁寧に描かれていて、表現力も高いように思います。そして、レイヤーやドッキングのデザイン、装飾などにもオリジナリティがあり、実際に制作したらどのような感じになるのか見てみたい!と思うデザイン画も多々あり、見ている側の想像力も広がりました。また、全45作品の応募ということで、多くの学生がファッションに興味を持ち、コンテストにチャレンジしている点も評価したいところです。
※優秀団体賞 宮崎日本大学高等学校の全作品は、こちらからご覧ください。
高校生ファッションデザイン画コンテスト
開催概要は➡こちら











